保有するイーサリアムの損失にじっと耐えた明治大学の城正人さん。今週(2021年7月19日週)は取引せず、イーサリアムを保有したまま越週。含み益を得た。
ビットコインに投資する職業能力開発総合大学校のさっちんさんは、着実に利益を上げたものの、不完全燃焼。コロナ禍の2回目のワクチン接種で、副反応が起こり高熱を発した。チャンスがあったが、「正常な判断ができなかったので、取引を先送りにした」という。
同志社大学のしがないトレーダーは、期末テストのため、取引を休んだ。
耐えてイーサリアム、含み益にニンマリ(明治大学 城正人さん)
◆ 今週(7月19日週)のニュース
7月21日、ビットコインカンファレンス「The B Word」が開催されました。ライブディスカッションでは、暗号通貨業界を何度もざわつかせる言動を繰り返すイーロン・マスク氏に加え、米国FinTech企業スクエア、TwitterのCEO(最高経営責任者)であるジャック・ドーシー氏、米国のARK Invest CEOのキャシー・ウッド氏が登壇しました。
ディスカッションにおいては現在テスラ車の購入に際して一時停止されているビットコイン決済の再開を検討していること、分散型 SNSに興味を持っていることなどが議題にのぼりました。
これらの材料を好感し、8月4日に大型アップデート控えたETH(イーサリアム)をはじめ全体的に堅調な値動きとなりました。
一方で、イーサリアムの開発に携わっていたバージル・グリス氏が北朝鮮に対し、ブロックチェーン技術を用いて経済制裁を回避する方法を教えたとの容疑で逮捕されました。コアな部分に関わっていた人物ではないとはいえ、マネーロンダリングなどの悪い印象が広まり、今後の価格推移に悪い影響が出るかもしれません。
その点BTC(ビットコイン)では、創始者である「ナカモト・サトシ」が誰であるのか不明のままで、「変わらないこと」によって重点をおいて運営されています。
この点ではBTCのほうが分散性に優れており、半永続的な存在といえるでしょう。もちろん創始者、運営の中心にいる人が殺害されたりしたとしても、その通貨自体が破たんするようなことはありませんが、やはり世界一の暗号通貨たる所以といえるでしょう。
◆ 分散型SNSとは
ジャック・ドーシー氏がビットコインカンファレンスで触れていた「分散型SNS」について簡単に紹介してみたいと思います。
分散型SNSはDappの一つで非中央集権型のSNSのことを指します。分散型SNSのメリットとしては、どんな圧力がかかろうとも自由な発言ができ、アカウントがBANされたり、投稿が削除されたりすることがないという点が挙げられます。
一方で、著作権上問題のあるコンテンツ、有害なコンテンツを削除することができないというデメリットもあり、今後の開発に注目です。
もちろん無理にブロックチェーンを利用する必要はなく、暗号通貨の特性と中央集権的な仕組みの特性を組み合わせるという例もあります。たとえば先日、掲示板大手Redditはコミュニティへの貢献度によって付与されるコミュニティポイントと呼ばれるポイントシステムにL2ソリューションのArbitrumを採用することを発表しました。
このシステムを取り入れることで、掲示板利用者が増えるなど、より質の高い掲示板となることが見込めるでしょう。中央集権のシステムに分散型のシステムを組み合わせ、これまでなかった利用方法を開拓した例といえるでしょう。
◆まとめ
今回は分散型SNSなどについて解説してきました。ただひたすらに非中央主権が良い! 中央集権が便利! ではなく、お互いの良さを組み合わせ、より便利な世界になることに期待したいです。
今週は、取引なし。
資産は、1万1155円(0.035ETH=8400円、現金2755円) 。含み益は837円。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
カンファレンスを機に相場は底打ちし、ビットコインは8日連続陽線を記録。これは昨年12月12日から19日以来となり、底打ちと新たな上昇トレンドを彷彿とさせる値動きとなりました。イーロン・マスク氏がイーサリアムを保有していることを明らかにしたことで、反発時はビットコインよりも強い動きを見せ、安値圏から40%もの上昇を演じました。チャート形状はビットコインのほうが良いですが、爆発力はイーサリアムの方があるという印象ですね。
さて、筆者もブロックチェーンの改善不可という部分は大きな問題だと感じています。投票制の運用が可能なブロックチェーンなどは、過去のデータも一定の賛同を得ることができれば、改善可能にできる仕様にすべき(セキュリティ上の問題がありそうですが)ですし、利用者が増えるのであれば、いずれそうなるのではないかと感じています。
保有する暗号通貨 イーサリアム(ETH)
前週からの損益 プラス837円
7月23日現在 1万1155円
ビットコイン、チャンスにワクチン副反応に泣く(職業大学校 さっちん)
みなさん、おはようございます。さっちんです。
さて今回、暗号通貨の取引結果は、合計で293円の利益となりました。7月21日にビットコイン(BTC)を、1BTC=346万716円で2771円分を購入しました。25日の1BTC=383万円の時点ですべて売却。3064円になりました。
先週に予想したとおり、ビットコインは322万円まで、価格が下落しました。しかし、指値を出していた320万円までは届かず、上昇が始まってしまいました。その後26日には440万円まで上昇しました。そのことを踏まえると、わりといい範囲で予想ができていたことになります。ただ、26日の上昇はアマゾンが暗号通貨決済を年内に導入するか、という情報が流れたからです。それによって期待値が上がり購入する人が一気に増え、60万円ほど上昇しました。
ただ、アマゾンは年内のビットコイン決済を否定したため、上昇は抑えられました。それでも、今年ではなくとも近い未来にアマゾンでビットコイン決済は可能になるだろうと思います。そのため、決済が可能になるタイミングで、急にビットコインの需要が加速するに違いありません。今度値段が急落したタイミングで買っておくと、大きな利益になるのではないでしょうか。
ところで、なぜアマゾンのニュースが出たときに追加で購入しなかったのかというと、単純に2回目のワクチン接種の副反応で高熱を出しており、正常な判断ができなかったので取引を先送りにしたのです。身の回りの接種した人たちも体調が悪くなったりしているのでこれからワクチンを接種する方はなるべく余裕を持って接種することをオススメします。
ワクチンを接種しない方も、体調にはお気をつけて元気でいきましょう!
では、また来週!
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
底打ちの日に買いを入れるとは素晴らしいタイミングです。「The B Word」できれいに反発し、その後に好材料が飛び出すという良い時期となりました。アマゾン側はビットコイン決済の導入を否定しましたが、報道した英国メディアによると関係者へ取材をしているため「検討はしているが決定した事実はない」ということなのでしょう。アマゾンがビットコイン決済を導入するのであれば、交換業者に頼れば済む話なのですが、そうしないのはもっと大きな構想があるのだと想像できます。
過去1週間で相場は盛り上がりましたが、まだ売買代金はピーク時に比べると半分以下。SNSも盛り上がりに欠けているため、現在取引に参加しているプレイヤーはほとんどが玄人でしょう。ここからこれらの数値が伸びてくると大きな上昇トレンドにつながりそうです。
前週からの損益 プラス293円
7月23日現在 1万811円
◆今週は期末テストのため、お休みさせていただきます(同志社大学 しがないトレーダー)
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
7月23日現在 1万円
◆ 大学対抗 1万円からはじめる暗号通貨バトルのルール学生投資連合USIC
・元本は1万円です。
・投資する暗号通貨の選定は自由です。ただし、国内で購入できる暗号通貨に限ります。
・レバレッジは、かけられません。
・20%を超えて下げた場合は、強制的に取引を停止(ロスカット)します。
・元本割れは1回まで。リベンジ(再投資)可能ですが、2度、資産(合計で2万円分)を失った場合は、その時点でリタイアとなります。
・順位は、11月26日時点の運用損益で決めます。
「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
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