「非正規をおだてて、気持ちよく働かせるのも正職員の仕事」
この投稿には、同じ立場の非正公務員や正規公務員たちから、「責任のない非正規だから、楽な仕事に思えるだけ。天職というのは考え方が甘い」という厳しい意見が多く寄せられた。
「会計年度任用職員(編集部注:非正規の地方公務員)です。仕事ぶりをほめてもらうことが多いですが、じゃあ自分が正職員としてやっていけるかと考えると、そうは思いません。責任の重みが全然違います。扱う仕事の内容も違うし、正職員は2~3年で異動があります。災害が起こった時、私は一番に逃げたいタイプですが、正規の職員は『自分たちが逃げるのは最後』と言います。そういう覚悟は私にはないです。非正規をほめておだてて、気持ちよく働かせるのも正職員の仕事なのだと思っています」
「公務員として20年勤務しました。申し訳ないですが、甘いと思いますよ。天職だと思えるのは、非正規職員として働いているから。役所により違いますが、事務職だからといって机に座って事務と窓口対応をしているだけが仕事ではありません。現場にも出たり、税金や保険料等の徴収のために個人宅に伺ったり、生活保護などの担当課ではケースワーカー的な仕事もしなければなりません。泥だらけで農家さんと作業をしたり、建築系の部署では何百人という住民の前で事業説明や質疑応答もしたりします。また、役所の仕事は人間関係が重要になり、総じて非正規職員には優しいですよ。今の仕事だけで天職だなんて言って欲しくありません」
一方、「氷河期の枠があるのなら挑戦してほしい」という応援エールも多かった。
「氷河期世代の枠は、職歴はそれほど関係しません。確かに枠は少ないですが、勉強して点を取って努力した者が受かります。今担当しているお仕事をアピールできますしね。頑張ってください」
「ある採用試験で倍率40倍という経験をした者です。でもね、どんな試験にも、記念受験とかお試し受験という人が必ず一定数います。あの東京大学だって然りです。だから、実際の競争率はそれほどでもない。本当にその仕事が好きで、適性もあり、なおかつ現在現場で活躍している、そんな人か採用にならないはずはありません」
「いまの職場の上司に相談してみてください。じつは市役所って、会計年度職員から正職員に採用枠を作っています(社会人採用枠として)。もちろん、資格を取る(国家資格)のと、勤務実績(欠勤や訓告などがないこと)、地域の活動を積極的に行っている(消防団や福祉ボランティアなど)がセットですが...」