メキシコペソ、迷った結果......(一橋大学 ボンゴレさん)
今週(7月19日週)はなかなか取引の時間が取れず、様子見の週となりました。保有しているニュージーランド(NZ)ドルとカナダドル、メキシコペソについて今週感じたことを述べていきます。
NZドルはチャートを見られなかった先週も含め、1NZドル=77円を切ることが続き、一時は75円台まで下がっていました。オーストラリア(豪)ドルとNZドルの動きを見ると、7月は対豪ドルでNZドルが下落(豪ドル安NZドル高)しています。対円では両通貨とも似通った動きをしている印象です。
7月6日に開催された豪中央銀行の金融政策理事会では、ロックダウンにより不確実性が上昇したことで2024年以前に利上げに向かう条件が整わないとのことだったので、現時点ではNZドルでの取引を続けていきたいと思っています。
カナダドルは1カナダドル=85円台まで下がった先週以降、87円台までは回復しました。カナダドルに関しては変動の材料を最近は読み切れていないので、今後も注意してみていきたいと思っています。
メキシコペソは今週5.4円台まで下落しました。円高・ドル高の進行や米ニューヨーク原油先物の下落が影響しているのかなと思います。保有しているポジションは1メキシコペソ=5.5円の時に買ったもの(5.7円で売りの指値注文)だったので、損切りラインを考えることに集中してしまい、追加の買い注文ができませんでした。市場のリスク回避傾向がどこまで続くかわからなかったこと、5.5円台がここ1か月では比較的高値の水準であることも迷った理由です。5.5円台まで回復した今振り返ると、下がったタイミングで買えたらよかったのですが、その決断ができなかったのが悔やまれます。
今週の結果は、スワップ損益によるプラス2880円です。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
原油安によりメキシコペソも影響を受けましたが、長期的に下落し続けるような内容ではないため、下値は限定的ではないでしょうか。コツコツとスワップポイントを積み上げましょう。
経済回復も緩慢で、コロナの状況が悪化する豪州はモルガン・スタンレーがオーストラリア(豪)ドルを売り推奨しており、対円では77~78円付近までの下落見通しとなっています。また三菱UFJ銀行もトレードアイデアとして、豪ドルの売りを検討すべきと提案しており、大手がこぞって豪ドルの下落を見込んでいることがわかります。
戻りつつあったニュージーランドドルですが、思わぬ中国教育事業非営利化リスクで上値を押さえられました。今後は、この中国リスクが長期化するかどうかがカギとなりそうです。
前週からの損益 プラス2880円
7月23日現在 111万980円
神奈川県出身。