部下はリモハラ防衛「部屋の家具が映らないように」
上司と部下それぞれに「リモハラだと思う上司の言動」を聞くと、部下のトップは「カメラを常時接続させる」で86.0%だった。次いで「部屋全体を映すよう求める」の84.0%、「体型を話題にする」74.7%、「部屋にあるものを話題にする」72.0%、「同居人の声や生活音などを話題にする」の68.0%と続いた。
一方、上司のトップも「カメラを常時接続させる」で82.0%だった。次いで「部屋全体を映すよう求める」が80.0%、「体型を話題にする」の76.7%、「部屋にあるものを話題にする」75.3%、「同居人の声や生活音などを話題にする」74.0%となった。
「リモハラ」と思う言動の内容は、上司と部下でほぼ同じだった=下表参照。
「カメラの常時接続」では、部下も、また上司も多くが業務上必要ないと感じていることがうかがえる。また、「部屋全体を映すよう求める」ことは、よりプライベートに踏み込んだ、許されない言動であることを上司、部下ともに多くが認識していることがわかる。
調査では、部下に「あなたが今までに受けたリモハラで、最もイヤだと感じた内容」を具体的に聞いた。
「『太った?』と聞いてきた」(36歳女性)
「メイクなどについて言及された」(41歳女性)
「生活音で、家族がいるのか、何しているのか聞かれた」(31歳女性)
また、業務管理上でイヤなことも。
「いちいちチャット上で挨拶すること」(30歳男性)
「チャットや社内会議が多すぎてうるさい」(29歳女性)
「電話に出られないとチャットで状況を確認してきた」(37歳女性)
といった声があった。
こうしたことから、部下に「リモハラを受けないようにどのような対策をしているか」(自由回答)を聞いたところ、
「なるべくカメラに映る背景を壁にして、部屋の家具が映らないようにしている」
「通勤時と同じような服装、メイクで身だしなみを整える」
などのリモハラ対策をとっていることもわかった。
なお調査は、全国の20代~50代の男女で週3日程度リモートワークをする会社員・団体職員(正社員、派遣・契約社員)を対象に、7月5日に実施。有効回答数は部下150人、上司150人の計300人だった。