東京外国為替市場 注目は27、28日のFOMC
ドル・円予想レンジ:1ドル=109円00銭~111円00銭
2021年7月23日(金)終値 110円54銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが底堅い動きか。
前週のドル円相場は、ドルが強含みとなった。新型コロナウイルスの感染拡大により、米国経済の回復懸念が強まったことで、リスク回避の円買いが強まり、一時は1ドル=109円台前半までドル安・円高が進んだ。しかし、その警戒感が後退。米国株が反発、米長期金利が反転上昇したことから、リスク選好のドル買いにより、ドルは1ドル=110円台半ばまで上昇した。
今週のドル円相場は、ドルは底堅い動きになりそうだ。新型コロナウイルスの感染拡大による米国景気の悪化懸念が薄れたことや、米長期金利の低下に歯止めがかかっていることで、リスク回避のドル売り・円買いは後退している。
ただ、ドルが大きく上昇する材料もなく、レンジ内での取引が中心となりそうだ。注目は、27、28日のFOMC(米公開市場委員会)。
経済指標は、国内では28日に5月の景気動向指数、日本銀行の金融政策決定会合の主な意見(7月15~16日分)、30日に6月の完全失業率と有効求人倍率、6月の鉱工業生産などが予定されている。
海外では、26日に米国の6月の新築住宅販売、27日にFOMC(米連邦公開市場委員会)、米国の6月耐久財受注、28日にFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長会見、29日に米国の4~6月期GDP(国内総生産)速報値、30日に米国の6月の個人所得と個人消費支出などが予定されている。
(鷲尾香一)