「東京五輪開会式」財界首脳とスポンサー企業が軒並み欠席! トヨタ社長が「ダメ出し」した理由を直撃した

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   2021年7月23日に迫った東京オリンピックの開会式。晴れの舞台というのに、五輪スポンサー企業のトップたちをはじめ、経済界の首脳たちが軒並み欠席する異常事態になっている。

   きっかけは、最高位のスポンサー企業であるトヨタ自動車の豊田章男社長の「欠席宣言」だった。豊田社長はなぜ東京五輪に「ダメ出し」をしたのか。そして経済団体首脳たちはそれにならったか――。

   J‐CASTニュース会社ウォッチ編集部は、トヨタと経済同友会、日本商工会議所の担当者に聞いた。

  • 豊田章男・トヨタ自動車社長(公式サイトより)
    豊田章男・トヨタ自動車社長(公式サイトより)
  • 豊田章男・トヨタ自動車社長(公式サイトより)

トヨタ「いろいろなことが理解されない五輪になった」

   発端は、東京五輪・パラリンピックの最高位の「TOPスポンサー」(ワールドワイドパートナー)14社のうちの1社であるトヨタ自動車の豊田章男社長の「英断」だった。

   毎日新聞(7月19日付)「トヨタ、五輪関連のテレビCMの放送取りやめ 社長の会場応援も見送り」が、こう伝える。

「東京オリ・パラの最高位スポンサーを務めるトヨタ自動車は、国内で予定していた五輪関連のテレビCMの放送を取りやめる。豊田章男社長ら関係者の開会式などへの出席も見送る。広報担当の長田准執行役員が7月19日、報道各社のオンライン取材で明らかにした。新型コロナの感染拡大で大会開催に慎重な世論が根強いなか、自社のブランドにマイナスイメージが広がるリスクを避けたとみられる」

   トヨタは欧米で、アスリートを支える内容のテレビCMを放送中だ。国内でも同じCMを放送予定だったが、取りやめる。また、7月23日の開会式に豊田章男社長が出ないばかりか、200人近いトヨタ関連の選手が出場するため、豊田社長が競技会場で応援する計画もあったが、これも見送る。

   その理由について、長田氏はこう説明したのだった。

「いろいろなことが理解されていない五輪になりつつある。(トヨタは)スポンサーになった時から(商品宣伝など)プロモーションのメリットはほぼ考えていなかった」

と話した。ただし、今回の大会では、大会関係車両として水素で走る燃料電池車(FCV)や電気自動車(EV)など約3300台を提供しているが、長田氏は、

「アスリートに大会に集中してもらうため、徹底的に支援していきたい」

と強調した。

   オリ・パラに出場する約200人の選手については、自社メディア「トヨタイムズ」を通して応援していくという。

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