営業の「5つのステップ」を深堀り 「カットイン」「ヒアリング」をモノにする!(大関暁夫)

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「3C」ヒアリングの心得

   「ヒアリング」について、一つ基本的なことをお話しておきます。

   上図のような「3C(自社=company、顧客=customer、競合=competitor)」のトライアングルが二つ重なる絵をご覧ください。図の下の3Cにおける3つのCと、その間にある3つの黒矢印(顧客が自社に何を求めていそうか、自社と競合先の強み弱みは何か、顧客に競合先はどのような提案をしていそうか)は、「予備調査」である程度調べていくべき部分になります。

   ヒアリングのポイントはここではなく、その上にある3つのCとその間の赤矢印(顧客はその顧客から何を求められ何を提案しているか、顧客と顧客の競合の強み弱みは何か、顧客の競合先は顧客の顧客にどのような提案をしているか)なのです。

   これがリアル、オンライン問わぬヒアリング最大のポイントです。ヒアリングで下の3Cを聞いているようでは、いい提案にはつながりません。

   最後に、「セールス」と「クロージング」についてですが、この2ステップはオンライン化による大きな変化はありません(そのポイントは別項で改めて説明します)。ただし、オンライン化によって、リアルのようなアイコンタクトや身振り手振りを交えたプレゼンテーションがしにくくなるわけで、従来以上にスライド・資料のつくり込みやプレゼンテーション技術のブラッシュアップが求められることは間違いありません。

   営業担当者は今まで以上に、プレゼンテーション技術を磨く必要があるでしょう。

   次回は、株式会社カレンの藤崎健一社長から、「カットイン」と「ヒアリング」の橋渡しになる自社WEBセミナーへの誘導やアンケート調査への協力依頼への展開方法について、実施とフォローの詳細にわたる具体事例を紹介いただきます。(大関暁夫)

※カレンの藤崎健一社長プロデュースで大関暁夫氏がコーディネーターを務め、フレッシュネスバーガー創業者の栗原幹雄氏、家系ラーメンチェーン町田商店創業者の田川翔氏を迎え「コロナに打ち勝つ店舗戦略」をテーマとした無料ウェブセミナーが、7月21日(水)に開催されます。実施詳細およびお申し込みは、こちらからお願いいたします。

大関 暁夫(おおぜき・あけお)
株式会社スタジオ02 代表取締役 企業アナリスト
東北大学経済学部(企業戦略論専攻)卒。1984年、横浜銀行に入行。現場業務および現場指導のほか、出向による新聞記者経験を含めプレス、マーケティング畑を歴任。全国銀行協会出向時には対大蔵省(当時)、対自民党のフロントマンも務めた。中央林間支店長に従事した後、2006年に独立。銀行で培った都市銀行に打ち勝つ独自の営業理論を軸に、主に地域金融機関、上場企業、ベンチャー企業のマネジメント支援および現場指導を実践している。
メディアで数多くの執筆を担当。現在、J-CAST 会社ウォッチ、ITメディア、BLOGOS、AllAboutで、マネジメント記事を連載中。
1959年生まれ。
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