週刊ダイヤモンドが「弁護士、司法書士、社労士 序列激変!」 東洋経済は「2050年の中国」を特集【ビジネス誌 読み比べ】

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コロナでの雇用調整助成金が社労士の追い風に

   士業の中で最も試験が簡単だといわれる社会保険労務士。だが、いま猛烈な追い風が社労士業界に吹いている。それがコロナ禍での雇用調整助成金の申請業務だ。助成金申請の代行手続きは、社会保険労務士法で定められた独占業務の一つ。21年6月時点で、累計の支給金額は3兆8000億円を突破。報酬は受給額の20%が相場だから、すさまじいカネが社労士業界に流れたわけだ。

   このバブルは終わったと関係者は見ている。次に社労士のニーズが増えそうなのは、三菱電機などの事件で社会問題化した、企業内の「無自覚パワハラ」だという。管理職教育にコンサルティング力の高い社労士の出番があるというのだ。

   コロナ禍で従業員のワクチン接種対応と人員整理が新たな人事・労務担当者の課題になっている。その「めもない」解決策も特集では伝授している。

   士業にも、さまざまな変化があることを教えてくれる特集だ。

   第2特集の「埼玉vs千葉 勃発!ビジネス大戦」も面白かった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、東京の一極集中が見直され、埼玉と千葉への企業誘致が進む現状をルポした。埼玉県所沢市のサクラタウンに本社機能の一部を移転したKADOKAWA。埼玉りそな銀行が企業誘致の「黒子」として汗を流している。

   一方の千葉では、柏エリアに先端産業が集積している。つくばエクスプレスの柏の葉駅周辺だ。東京大学柏キャンパスとの連携も進む。三井不動産が開発し、日立製作所などが進出した。

   物流では、流山に大型案件が集中。物流銀座になる勢いだ。県全体ではダブルスコアで千葉が埼玉に圧勝する見込みだという。

   このほかにも、テーマパークやスポーツビジネス、名門高校の卒業生「人脈」など、さまざまなジャンルで両県を対比し、読み応えがある内容だ。

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