テンバガー候補となるか? 物流Tech「ロジザード」を買う(慶応義塾大学 八田潤一郎さん)【企業分析バトル】

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「サブスク型ビジネスモデル」による収益面での強み

図 2 クラウドサービス売上高推移(出典:2021年6月期第3四半期決算説明資料)
図 2 クラウドサービス売上高推移(出典:2021年6月期第3四半期決算説明資料)

   提供するサービスだけではなく、収益面においても強みを持つ。売り上げの大半をクラウドサービス、即ちサブスクリプション型のビジネスモデルで占める。

   巨大IT企業などの成長の原動力となってきたモデルであり、既存の月額売上に新規月額売上が積み上がり、安定的に成長が見込める。それらは中期経営計画の数字としても表れ、20年6月期(売上高15億3650万円/営業利益率16.2% /自己資本利益率15.0%)から22年6月期には(2,104.6百万/ 24.9%/ 22.6%)まで見込む。営業利益率と自己資本利益率(ROE)の観点から、極めて効率的に稼ぐことができていると分かる。財務レバレッジと総資産利益率(ROA)も併せて計算し、確認を行ったが優良な基準であり、高ROEでも問題がない経営だ。

   最後に特定株の構成について言及する。ロジザードではITコンサルのフューチャー(4722)が筆頭株主であり、金澤茂則社長は2位株主にとどまるが、企業の中には創業者など経営陣が発行済み株式数のうち、節目となる過半数や3分の1を保有しているケースもある。

   これらの企業では、経営陣自ら大株主であることで、株価をあげるインセンティブとなる。更には経営陣交代も少なく、長期的なビジョンのもと、投資を惜しまない大胆な経営も可能だ。つまり経営への責任と関与を示す象徴であり、注目すべきポイントである。

   なお、必ずしも名義と一致せず、会社などを通じて保有するケースもあるので注意したい。 したがって7月9日、始値と同じ1900円で200株を購入した。

ロジザード(4391)
年初来高値(2021年3月23日)    2942円
年初来安値(2021年2月01日)     1721円
株式取得時の株価(2021年7月9日)  1900円
取得株数                200株

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