上司のアンコンシャスバイアス(固定観念、無意識の偏見)
性別役割分担意識に基づく発言例としては、「サポート業務は女性が行うべき」「法人営業は女性には無理」、また「女性は子どもが小さいうちは母親として子育てに専念すべき」などです。
また、これは対男性でも同様で、「一家を養うのは男の役割」「男のくせにだらしない」といったものがあります。
こうした考え方や発言は「女らしさ」「男らしさ」の固定観念ですが、これが職場で容認され続けると、乗じて人の性的特徴を口にしたり性的関心を行動で示しやすくなったりと、セクハラ要因に結びつきやすいのです。世界的に見てもジェンダー意識や女性活躍が遅れている日本においては、特に意識改革が必要です。
次回の「後編」では、このケースをもとに、部下の思いを正しく捉えハラスメント予防につなげるための心構えと方法を解説します。
※ 職場のハラスメント予防についてさらに詳しく学びたい方、また職場での研修導入を検討される方は、弊社FeelWorksが開発した「eラーニング・上司と部下が一緒に学ぶ パワハラ予防講座」をご参照ください。