外国人選手や記者はルール無視のやりたい放題!? 「穴」だらけの水際対策でお先真っ暗な東京五輪(1)

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

コカイン吸引で逮捕された五輪スポンサー社員

   しかし、この人物が放った言葉の少なくても後半は正しい。各国からの代表団の入国ラッシュがピークに達している現在、バブル方式が崩壊していることが明らかになった。主要メディアの報道を列挙すると、こんな案配だ。

   まず、代表チームの選手や関係者に新型コロナの感染者が続出している。福岡県宗像市では、市内に合宿中のロシアの7人制女子ラグビーチーム・スタッフが陽性と判定されて入院した。静岡県浜松市ではブラジル柔道代表が合宿しているホテルの従業員と家族が感染した。問題なのは、ほかにも誰がどこで感染しているのかわからないことだ。

   組織委は15日に7月1日以降、大会関係者は計26人が感染したと発表したが、うち海外選手は1人だけとしている。個人情報保護を理由に、国籍、競技、性別などを一切明らかにしない。ロシアの選手だとわかったのは自治体が発表したからだ。こんな秘密主義で、五輪期間中に1万8000人が宿泊する選手村のクラスターを防げるのか――。

   五輪スポンサー企業のスタッフによる悪質な違法行為もあった。警視庁は7月13日、五輪のために来日していた英企業「アグレコ」の米国人と英国人の電気技師計4人をコカイン使用の麻薬取締法違反容疑で逮捕した。東京・六本木のバーで深夜まで飲酒した際、コカインを吸引した容疑だ。

   「アグレコ」は東京五輪の全43会場の電源設備管理を請け負う会社で、大会オフィシャルサポーターだった。

   コカイン使用など論外だが、そもそも大会関係者がバーなどに出入りするのは感染防止のルール集である「プレーブック」に違反している。しかも、東京は酒類の自粛期間中である。

(福田和郎)

姉妹サイト