北海道大学の渡部真人さんが保有するバットが2021年7月5日、急騰した。暗号通貨では一番の伸びだったが、じつはその後にロスカット。「これから下落傾向を迎える」と予測して、損切りを決意。改めて底値買いを狙うことにした。
ビットコインを保有する明治大学のakiさんは、ガマンの取引が続く。試験期間に入っている慶応義塾大学の1028さんは学業に専念するため、取引はお休み。
バット高騰もロスカット、再度の下落を待つ(北海道大学 渡部真人さん)
7月5日、バットだけが急騰した。10.1%の伸びを記録し、暗号通貨では一番の伸びだった。じつはロスカットラインを、私が見ていない間に下回っていた(59.4円ほどまで下がっていた)らしいが、資産確認時に71円まで上がったため、マイナス585円のところでロスカットした。
ここでもう一度、下降傾向になると考えたからだ。現在バットは61.26円の値をつけている。先日のネムの損失も合わせ、約1500円の損失を出したがとてもいい勉強になった。
最初は、イーロン・マスク氏のツイートに振り回され、それが収まったと思いきやSEC(米証券取引委員会)や中国、欧州と世界各地で規制が行われ、一気に下落。バブルは終わった。
バットとネムのそれぞれのチャートを1年周期で見てみると、バットは2020年10月14日時点で19.44円だったのが、2021年3~5月頃には155.65円ほどに上昇した。現在価値と比較しても、かつての勢いはない。価格が上がったことを幸運と思いたい。
ネムは調べてみると、最初は4.7円から始まり、なんと一時期81円ほどの価値があったのである(21年3月頃)! 現在は13円ほどで推移している。この暗号通貨バトルがなければ、暗号通貨に投資しなかっただろうが、1年前に始めていれば大儲けしていただろう。最近はまっている「東京リベンジャーズ」の漫画だって余裕で買えたに違いない。悔しい。運だけど......。
ロスカット水準にならなくても売ったのは、やはり「これから下落傾向を迎える」という予測と(実際、現在10%下がり上がる気配はない)、底値買いをするためだ。できればもっと下がり50円ほどになってから買い始め、利益を狙っていきたい。正直ネムは現状も見通し微妙なので見送ることにした。(笑)
ここ1週間ほどバットの主なニュースは出ていなかったが、7月7日にBraveについての開発計画が発表された。「Brave」はもともと不正広告やトラッカーをブロックする機能を備えているインターネットブラウザであり、そこで広告を閲覧するとバットが付与されるという。ウォレット機能も備え、複数のブロックチェーンに対応する見込みだ。現在開発中のウォレットは、暗号通貨機能だけでなく、クレジットカード機能などが付いている。
注目しているのは、「Brave Swap」だ。これは暗号通貨同士を取引して交換する機能で、暗号通貨同士の価値の裏付けが進むのではないかと考えている。取引のしやすさが大きくなっているので期待は大きい。今後もバットの投資を進めていくだろう。
◆ 児山将のワンポイントアドバイスバットの利食いに至りませんでしたが、素晴らしいエントリーでした。
個人的には、暗号通貨バットの取引よりもブレイブブラウザを利用しています。高速ブラウザかどうかは判断付きませんが、何が便利かというとYouTube広告がスキップできる点です。競合の番組の分析をするために、多数の動画を見る時があるのですが、広告スキップのおかげで時短も可能です。ストーリーを見ている場合は、広告がないため没入感をそぐことはありません。その他にも、1時間以上電池が長持ちし、メモリの消費を33%削減されるそうです。便利なものは流行る。これは歴史的に証明されているため、中長期的にバットには期待したいですね!
前週からの損益 マイナス585円
7月9日現在 6383円
ビットコイン保有したまま、ここはガマン(明治大学 akiさん)
こんにちは。akiです。4度目の緊急事態宣言が発表されました。
◆ 今週の気になるニュースについて
ビットコイン(BTC)の電気消費量が低下傾向になったようです。ケンブリッジ大学オルタナティブ金融センターの算出する「ビットコイン電力消費指数(CBECI))」によると、ここ数か月でビットコインの電力消費量が大幅に減少しています。CBECIの算出する値は、推定値である。世界中のマシンがマイニングを行うために正確な電力消費量が測定できません。そのため、理論上の下限値と上限値を算出し、推定する必要があります。
ここでいう下限値は、すべてのマイナー(発掘者)が最も効率の高いマシンを使用していると仮定した場合の推定値であり、反対に上限値とは最もエネルギー効率の悪いマシンを使用した場合の推定値です。そのうえで、マイナーが損益分岐点ギリギリまでマイニングマシンを使用すると仮定した、より現実に近いと考えられる数値が公式の値になります。
この推定値は、今年の5月に、約144TWh(テラワット・アワー)という市場最高値を記録。しかし、現在は半分以下である60台後半の値を推移しています。
背景として、中国での暗号通貨の規制強化が挙げられるでしょう。暗号通貨禁止の方針を強調した時期やマイニング、取引の取り締まりの強化が発表された時期と被っている。
では、これから市場規模は縮小していくのでしょうか? 私はむしろ発展していくと考えます。暗号通貨のマイニングには大量の電力が必要になり、炭素排出量の増加が懸念されます。そのため、環境保全の立場の人から暗号資産は批判される声がありましたが、その考えはもう古いでしょう。
Bitcoin Magazineは今後、ビットコインの炭素排出量が低下するだろうと予測を発表しています。これからの電力問題解決策として、国際的に進められる炭素排出電力の削減と同時に、再生可能エネルギー源の増加を見込んでいます。また、再生可能エネルギーから作られる総電力量が増加すればより安価な電力として提供されるようになる。
これらのことから、暗号資産の課題の一つである電力問題が将来的に解決できると言えるでしょう。ビットコインだけではなく他の暗号資産でも似たような発展があると期待したいと思います。
◆ 今週のポジション
日本円:5000円。ビットコイン:4325円(評価額)
ビットコインのマイニングに関して、非常に賛成できる意見です。中国では水力発電でのマイニングが行われていたため、エコであるといえるでしょう。太陽光や地熱発電を利用しているマイナーもいます。中国の一部の水力発電所は、マイニング禁止により運営を止めるようになったところもあるそうです。
暗号通貨の中ではビットコインのマイニングには電気代がかかりますが、マイニングマシンは年々性能が良くなっており、どんどん効率的になっています。数年後には、この問題は解決される可能性もありそうです。
保有する暗号通貨 ビットコイン
前週からの損益 マイナス302円
7月9日現在 9325円
◆ 試験期間に入りました。学業に専念するため、取引をお休みします(慶応義塾大学 1028)
◆ 児山将のワンポイントアドバイス今週からビットコインの投資信託を運用するグレイスケールのロックアップが行われています。ヘッジファンドの人などは、価格プレミアムが安いため、売却する投資家は少ないという声もあります。結果はともかく、価格が下落してしまったため印象は良くない結果となっています。18日以降もロックアップが続くため、これを嫌気する動きが続きそうです。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
7月9日現在 1万5円
◆ 大学対抗 1万円からはじめる暗号通貨バトルのルール学生投資連合USIC
・元本は1万円です。
・投資する暗号通貨の選定は自由です。ただし、国内で購入できる暗号通貨に限ります。
・レバレッジは、かけられません。
・20%を超えて下げた場合は、強制的に取引を停止(ロスカット)します。
・元本割れは1回まで。リベンジ(再投資)可能ですが、2度、資産(合計で2万円分)を失った場合は、その時点でリタイアとなります。
・順位は、11月26日時点の運用損益で決めます。
「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
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