今週(2021年7月5日週)のビットコイン(BTC)は1BTC=3万3000ドル近辺で推移するレンジ相場。そのわずかな「すき間」を狙って職業能力開発総合大学校のさっちんはビットコインを購入。利益を重ねた。「慎重に取引したい」と、引き続き注力する。
明治大学の城正人さんは、2021年8月4日に決まったイーサリアムのロンドンアップデートに期待を寄せる。イーサリアムをそのまま保有して越週した。同志社大学のしがないトレーダーは多忙のため取引を見合わせた。
「変わる」イーサリアムへの期待(明治大学 城正人さん)
◆ 今週の動向
今週は日経先物取引が大幅に下落するなど、金融市場は全体的に弱含んだ値動きをみせました。私が現在投資をしているイーサリアム(ETH)の価格は2021年7月7日に1ETH=2400ドル近くまで上昇していましたが、週後半にかけ価格の下落が進02100ドル近くのレンジ相場に突入しました。
また、先週ご紹介しましたAXS(アクシー)に関しては20ドルへと。先週と比較して、およそプラス250%と大きく上昇しました。ビットコイン(BTC)価格については引き続き3万3000ドル付近での推移が続いています。
◆ 今週のニュース
イーサリアムの大型アップデート「ロンドン」の日程が発表されました。ロンドンアップデートは8月4日、ブロックが1296万5000に達した時に実行されるようです。今回のアップデートでは「EIP1559」「EIP3554」が実行されます。EIPというのは、Ethereum Improvement Proposalsの略称で、日本語では「イーサリアム改善提案」と呼ばれています。今回のアップデートではイーサリアムのGas代、つまりトランザクション手数料の仕組みなどが変更されます。
【EIP1559とは】
今回アップデートされる内容の中でも長い間議論が重ねられ、反対活動なども実際に発生したEIP1559ですが、どのような内容が含まれているのか大まかに解説します。まず、イーサリアム上で取引を行ったりするときにはGas代と呼ばれるネットワーク手数料が必要となります。このGas代というのはガスリミットとガス価格をかけ合わせることによって算出されます。
自動車でイメージするとガスリミットが自動車の燃料タンクに入っているガソリン量でガス価格がガソリン価格だといえるでしょう。原理でいえば、ガソリンの需要が高まれば価格が高まり自動車の走行コストが高まることと同じです。現在のGas代はオークション形式によって決定しており、かなりGas代の変動が激しい状況にあります。したがって、その取引を通すにあたって手数料を払いすぎてしまうといった状況もしばしば発生していました。
そこでEIP1559では、Gas代をBase Feeとチップ代に分け、Base Feeの部分は焼却されることとなります。Base Fee部分の額はブロックごとに評価され取引が活発なときは次のブロックでのBase Feeが12.5%上昇して取引需要を減少させます。また、チップを上乗せすればするほど高速に取引が承認されます。
そもそも、イーサリアムには発行上限がないという点が指摘されていましたが、今回Base Feeの「焼却(Burn)」の機能が搭載されることで取引の状況によっては総発行枚数が減少するということもありえます。総発行枚数が不変であるどころかむしろ減少する可能性があるということでさらなる価格の上昇を予想する人もいます。
しかし、マイニングを行う者にとってはBase fee分報酬が減少することを意味しますから、4月にはマイナーの間でEIP1559に対する反対運動が発生しました。
もっとも、同時にアップデートが行われる「EIP3554」はETH2.0のPoS移行に向けた準備で、コンセンサスアルゴリズムをPoWからPoSへと変更することは、マイナーからは大きな反発を引き起こす可能性があります。したがって、実際にETH2.0への以降の際には市場が大きく荒れる可能性がありますので、きちんと分析しながら投資行動を行いたいと思います。
◆ まとめ
今回はイーサリアムの8月4日に行われるアップデートについて見てみました。ETH2.0へのアップデートも着々と近づいており、より低コスト、高速度でDeFiやDappsが利用可能な世界がやってくるのがとても楽しみです。
ただし、かなり大きな変更が加えられることで、市場が大きく荒れた動きとなる可能性がありますから、注意したいです。
資産残高は、1万857円(イーサリアムを8102円〈0.035ETH〉保有。現金2755円)。取引なし。含み損は440円。
◆ 児山将のワンポイントアドバイスアクシー(AXS)が急騰し時価総額は7800億円、ランキング50位に食い込んでいますね!
さて、イーサリアムはアップデートの日も決まりいよいよ大詰めを迎えているといえます。さまざまな意見はあるものの、話し合いは十分に行われてきており、そもそもコンセンサスアルゴリズムの変更を前提にあります。そのため、毎回相場の盛り上がりの際にGas代高騰で使いづらくなるものが改善されることはポジティブでしょう。
それは、マイナーにとって不利であるビットコインの半減期で価格が下落しないことで証明されています。
保有する暗号通貨 イーサリアム
前週からの損益 マイナス440円
7月9日現在 1万857円
ビットコイン「慎重に取引したい」(職業大学校 さっちんさん)
みなさん、おはようございます。さっちんです。
さて、今回の暗号通貨の取引結果は合計で40円の利益となりました。
7月8日、ビットコイン(BTC)を1BTC=369万2950円の時に9233円分を購入。10日の1BTC=371万円の時点ですべて売却。9273円になりました。
ハッシュレートが急落から徐々にまた上昇に傾いたことから、1BTC=373万3450円の時に9333円分を購入しました。ハッシュレートが続いているうちはしばらく保持していきたいなと考えていますが、最近370万円あたりが割高になってきて320万円までの下落が考えられるのでここは慎重に取引していきたいです。
今週の注目したニュースは、2021年6月の中国の卸売物価指数が20年度に比べて8.8%上昇していることです。理由としては原材料価格の高騰でエネルギー関連や金属加工のコストが増えているからと考えられています。
ビットコインなどの価格に影響するかはわかりませんが、我々の私生活には大きく影響してくるでしょう。今、私が着ている服ですらメイドイン・チャイナです。中国の物価が高くなると、彼らの給料も物価につられて上昇します。しかし日本の物価は上昇していないので割安で日本の商品が購入できる。割安で買われるのは商品だけでなく、土地や株などの資産といわれるモノも含まれてきます。日本が徐々に海外の人のモノになっていくのは悲しい。今、私にできることは特にありませんが、協力して守れるように学んでいくことくらいでしょう。
では、また来週!
◆ 児山将のワンポイントアドバイスビットコイン(BTC)の上値はどんどん重くなってきていますね。金融機関による大手交換業者バイナンスへのサービス停止がポジションの決済につながり売買代金が低下してしまっています。
では、明るいニュースはどうでしょうか? 12日には、突如としてアップル社がBTCを購入を発表するという噂が流れました。これは噂のままでしたが、ファンドがビットコインを大量に保有するマイクロストラテジーの株を12.2%も購入しました。そして、ゴールドマン・サックスが米大手交換業者であるコインベースの株を買い推奨しました。売買代金が年初来に低下しているなか、機関投資家は底打ちとみているようです。
前週からの損益 プラス40円
7月9日現在 1万364円
◆ 多忙のため、今週はお休みさせていただきます(同志社大学 しがないトレーダー)
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
7月9日現在 1万円
◆ 大学対抗 1万円からはじめる暗号通貨バトルのルール学生投資連合USIC
・元本は1万円です。
・投資する暗号通貨の選定は自由です。ただし、国内で購入できる暗号通貨に限ります。
・レバレッジは、かけられません。
・20%を超えて下げた場合は、強制的に取引を停止(ロスカット)します。
・元本割れは1回まで。リベンジ(再投資)可能ですが、2度、資産(合計で2万円分)を失った場合は、その時点でリタイアとなります。
・順位は、11月26日時点の運用損益で決めます。
「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
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