東京五輪は無観客、4度目の緊急事態宣言で株価の上値重く......(7月12日~16日)【株と為替 今週のねらい目】

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東京外国為替市場 米ドルは底堅い動きに

ドル・円予想レンジ:1ドル=109円00銭~111円30銭

2021年7月9日(金)終値 110円14銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの上値が重い展開か。

   前週のドル円相場は、ドルが下落した。週初は1ドル=111円台前半での取引だったが、米国の金融政策でテーパリング(量的緩和の縮小)に対する期待感が後退すると、ドル売り・円買いが優勢となり、加えて、米長期金利の低下により1ドル=109円台半ばまで円高が進んだ。

   今週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開となりそうだ。米国の金融政策の正常化への期待感が後退していることに加え、新型コロナウイルスのデルタ変異株感染拡大による景気回復の遅れも懸念され、ドル買い材料に乏しい状況。ただ、米国株が回復、上昇していることや、米国の経済指標の改善が明らかになれば、ドルは底堅い動きとなりそうだ。

   経済指標は、国内では12日に6月の工作機械受注、15日に日本銀行の政策決定会合(16日まで)、16日に日銀の黒田東彦総裁会見などが予定されている。

   海外では、13日に中国の6月の貿易収支、米国の6月の消費者物価指数、14日に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、15日に中国の4~6月期GDP(国内総生産)、中国の6月の鉱工業生産と小売売上高、米国の6月の鉱工業生産と設備稼働率、16日に米国の6月の小売売上高などが予定されている。

(鷲尾香一)

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