ビットコインで投資を呼び込む
ブケレ大統領のツイートでは、ビットコインを法定通貨にすることで、投資を呼び込む狙いがあるようです。 ビットコインの1%がエルサルバドルに投資されれば、GDP(国内総生産)を25%押し上げるとツイートしています。
エルサルバドルのGDPは3兆円程度。日本でいえば、佐賀県や山梨県が同じ規模に当たります。
6月末時点でのビットコインの時価総額は74兆円程度ですから、仮にエルサルバドルで利用される決済手段がドルからビットコインに移るとなると、ビットコインの時価総額は3兆円増加。価格へのインパクトは最低でも15万円ほどあると考えられます。
ただ、エルサルバドルのGDPに寄与するかどうかは、現状では判断が付きづらいところです。
ブケレ大統領によると、国営電力会社が火山の地熱発電でビットコインのマイニングを行う計画があるそうです。
中国ではマイニングの禁止が発表されていることから、今後は中国資本のマイナーがエルサルバドルに移動する可能性もあるかもしれません。
エルサルバドル政府は、6月24日にビットコインを管理するための公式デジタルウォレットをリリース。ダウンロードした国民には、30ドル相当のビットコインが配布されるそうです。なお、本人確認には顔認証機能が使われるそうです。
法案の施行は、9月7日から。まずは、銀行口座を持たない7割の国民の経済活動の活性化が期待されそうです。