「時間を味方につける!」コツコツトレード
23歳で再出発したぼくのFX口座は30万円だった。リスクをできる限り抑えて、相場を見なくてもできる運用を模索した結果が、細かい注文を値動きがありそうなところに並べるというものだ。リスクを抑えているので得られる利益は大きくない。1回の決済で得られる利益は500円ほどだ。
たかが500円。されど500円。道には落ちていない。決済を積み重ねることで自分のやり方は間違っていないという自信がでてきた。そして、やり方が間違っていなければ運用資金そのものを大きくすることに注力することが、より利益を大きくするための近道だと感じた。
同じ値動きでも資金が2倍になれば1回あたりの決済金額が1000円になるからだ。ぼくは始めるときに毎月の給料から2万円、ボーナスから10万円をFX口座に入れることをマイルールとしていた。だが実際には、残業代がかなりあったので、これ以上の金額を入金できた。
終電で帰るのが当たり前というぐらいやることは、たくさんあったのでしんどかった。でも運用をしていることで、もう一人の自分が勝手に働いてくれる感覚があった。元本を増やすことで毎年のFXで稼いだ金額が増えていったので残業を乗り切るモチベーションになった。気づけば10年......。30万円で始めたぼくの運用資産は2000万円を超えていた。時間を味方につけると、お金って増えるんだというのがよくわかった。(あっきん)