2000人以上もの海軍提督の写真をまとめた、意義深い一冊
数ある商品の中でも、特に思い入れ深い1冊がある。「遙かなり帝国海軍の提督達肖像写真集 提督以外の104人も並ぶ」夏川 英二(編)だ。
約30センチ四方の大きな本で、タイトルのとおり帝国海軍、海軍将官の肖像写真を一覧にした。その数およそ2136人にもおよび、私家本として個人で出版されている。
望月さんは、
「これだけの量を写真の質にもこだわりながら収集した、編者の情熱には凄まじいものを感じます。これ以上の資料はもう出てこないんじゃないかと思うほど。自身の研究の成果を、責任を持って『形にする』ことへの意義や重みを感じます」
と感嘆する。
望月さんは、
「メディアの影響で、毎年夏になると先の戦争に興味を持ってお店に来られるお客様が増えるんですよ」
と話す。
確かに終戦記念日が近づくと戦争の物語は多く語られる。 「軍学堂」は物語だけでない、「学術」や「資料」、「誰かの過去」としての戦争の一面を見せてくれる場所として存在している。(なかざわ とも)