アロマセラピーとアロマテラピーの違い
じつは、筆者もどちらの呼び方が正しいのか疑問に思っていました。著者の小野さんによれば、どちらも正解とのことです。「アロマセラピー」は英語。「アロマテラピー」はフランス語です。著者の小野江里子さんは、次のように説明します。
「イギリスとフランスでは、精油の使用方法に違いがあります。フランスでは医師が身体の症状を診断し、精油を使って治療をする場合があります。数は多くありませんが、自然治癒力を高めるために、精油を薬の代わりに処方しています。一方、イギリスでは病気の予防や健康、美容のために日常生活の中で精油を取り入れています」
「植物から抽出した精油は、国が違うと使い方も異なるのです。日本では精油を薬として使用することは禁じられていますが、医療分野で症状の緩和ケアとしてアロマセラピーが取り入れられていたり、リラクゼーションだけでなく幅広い分野で活用されています。精油は健康面に有用性をもたらしてくれています」
実際に、香りの効能は昔から活用されてきました。歴史ドラマを見ていると、眠れない時に、枕元に「りんご」を置いて鎮静作用やリラックス効果を高めるシーンを見かけることがあります。
これは、香りの効能を活用しているのでしょう。病院のお見舞い用の果物として"りんご"が用いられるのもこのような理由によるものと思われます。
「アロマに興味があるけど使い方がわからない」
「アロマって実際はどうよ、怖いものではないの!」
と半信半疑の人がいたらオススメします。
この1冊でアロマに関するすべての知識が習得可能です。植物の力はハンパない!自然の恵みである「植物の力」のすごさを感じ取ってみましょう。(尾藤克之)