利益は得たが、「納得できない」!?(慶応義塾大学 2G)
FX大学対抗戦6週目。今週(6月28日週)は米雇用統計が発表された週であった。結果としては取引して利益を上げることができたが、自分としては理解できず、また納得できない状況だ。
6月29日23時半ごろに、米ドルをロング(買い)でエントリーした。大した動機もなく、今週は1ドル=111円を挟んだレンジになると見込み、良いタイミングだと、ある種感覚で取引に臨んだ。30日に少しずつ下がっていき、離したくはなったが何とか持ちこたえていた。
7月1日になる直前に突如大きく上昇し、一気に111円に乗った。暴落するのを恐れて、111.053円で売った。110.465円から111.053円で、スプレッドは0.002円。15lotで参加したので、8万7900円の利益を得ることができた。
一応、今週の動きについてまとめておきたい。
◆ 今週の動き
今週は、ドル高が進行。週末の米雇用統計を控えて特段の材料に欠けるなか、ドル買いの動きが広がった。6月から7月への月替わりが週央にあり、実需フローや投資家のポジション組み直しなどの動きがドル相場を押し上げたのだろうか。
株式市場は米株が最高値更新の動き、原油相場も高値追いの展開となっており、投資資金が活発に動いているように感じる。新型コロナウイルス関連では、デルタ変異種の感染拡大がさらなる行動制限措置につながる動きが散見されており、引き続き不安定な状況だった。
一方で、各国の景況感はパンデミック禍の前の水準を回復しており、経済活動はすでに動き出している。各国の中央銀行の関係者からは出口戦略について慎重な姿勢が強調されており、市場の不安心理を落ち着かせる面もあった。米雇用統計は雇用者数の増加が予想を上回る一方で、失業率は予想外の悪化とまちまちの内容だった。
◆ まとめ
結果として利益をあげることはできたが、その根拠を論理的に説明できないので、これで喜ぶべきではないと感じた。実際、焦ってすぐに売ってしまった点を踏まえてもまだまだ学習が必要だと思う。
来週のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨の公表に注意しながら、今後も冷静に考えていきたい。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
米国雇用統計では、非農業部門雇用者数は良い結果でしたが、失業率は上昇し、労働参加率が伸び悩みました。バイデン政権の失業保険の割増給付などの手厚い保証のため、就職するよりも収入が増える人が多く、それゆえ雇用が戻らないという矛盾もあるそうです。しかし、6月半ばから一部の州では割増給付の打ち切りを始めています。そして、給付を打ち切った州の雇用は伸びているとの報告があり、今後も雇用は伸び続けると考えられます。
つまり、来月の雇用統計ではさらに良い結果が出ることが期待できそうです。
前週からの損益 プラス8万7900円
7月2日現在 110万4700円