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デルタ株は3回ワクチン接種しないとダメ?

「デルタ株」など猛威をふるう変異ウイルス(イメージ)
「デルタ株」など猛威をふるう変異ウイルス(イメージ)

   デルタ株の怖いところは、ワクチン効果を急激に減少させることだ。ワクチンを3回接種しないとダメかもしれないという恐ろしい報告をするのは、ニューズウィーク日本版(7月7日付)「ワクチン接種先進国イスラエルが、ワクチンの効果が64%に落ちたと発表」という記事だ。

「ワクチン接種が進み、6月半ばにはマスクもしなくてよくなったイスラエルで、新規感染者が再び増え始めた。ワクチンがデルタ株に効いていないという。イスラエル保健省は7月5日、ワクチンは急拡大しているデルタ株に対する発症予防効果は64%にとどまると発表した。ただし、重症化や入院を防ぐ効果は依然として高いという」

   イスラエル保健省が公表したデータによれば、このワクチンが新型コロナの発症を予防する効果は、この2か月で約30%低下した。5月に行われた前回の調査では、予防効果は94%を超えていたが、最新のデータでは、6~7月にかけて64%に低下した、とタイムズ・オブ・イスラエルが報じた。ただし、新型コロナの重篤な症状や入院を防ぐ効果は依然として高い。

   イスラエルでは昨年12月にファイザー製のワクチン接種を始め、国民の6割近い約510万人が各2回の接種を終えている。1日の新規感染者数が一時、10人台にまで減り、6月にほとんどの規制を解除した。ところが6月下旬から感染者数が増え始め、7月5日には1日500人を超えた。新規感染者の90%がデルタ株だ。いったいどうしてワクチン効果が急落したのか。

   国民の多くがマスクをしなくなったために感染が広がったのか、あるいはワクチンを防御する力がデルタ株では強いのか、などさまざまな説がある。ニューズウィーク日本版はこう結んでいる。

「ワクチンが時間の経過とともに弱まる可能性も。新規感染者の増加を受け、ベネット首相官邸は保健省に対し、3回目のワクチン接種の必要性に関する2つの医学研究を推し進めるよう指示した。首相官邸によれば、これらの研究の目的は、『ワクチンの有効性と、時間の経過による効果の減少ペースを評価する』ことだという」

(福田和郎)

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