起業時の安心サービスに「3つの新プラン」
GMOあおぞらネット銀行の金子岳人会長によると、同行は1か月当たり1万社の新規設立法人の登記手続きが行われているという。
発表会では、
「企業の創業期から成長期にかけて口座を進化させることで、一緒に成長できるようなファンクション(機能)を用意する」
と説明した。
起業時の安心サービスとして、「あんしん10万円」「ビジネスサポートサービス」「かんたん組込型金融サービス」の3つの新プランを用意。7月12日から開始する「あんしん10万円」は、標準装備として10万円の融資枠を設けて、デビットカードの利用や口座振替などの残高不足時に、同行が10万円まで立て替える。
また、同日に開始する「入出金管理アプリ」は、複数の事業用口座を1つのアプリで一元管理。残高予測が可視化され、資金調達時期を見極めることができる。
「ビジネスサポートサービス」では、同行が提携する企業が、経営相談、税理士紹介、ウェブマーケティング、クラウド会計といった専門サービスを提供。現時点の12企業、さらに最終調整中の10企業を加えた20企業以上のサービスが提供可能になるという。
さらに、銀行APIのトップランナーとして契約社数を伸ばし続ける中で、「API連携サービス」や「プラットフォーム銀行サービス」の名称で提供してきたサービスを、「かんたん組込型金融サービス」に名称変更する。
「かんたん組込型金融サービス」は、アプリ開発などの事業会社に提供することで、サービスが社会に根差していくことを目指す。8月下旬には、スタートアップ企業やデジタルビジネスのアイデアを持った学生などを対象に、組込型金融を用いた新たなデジタルサービスを提供する仕組み「デジタルビジネスガレージ ichibar」を開始する予定だ。