「ロボ」と「ヒト」の間を埋めるイノベーション
オンライン発表会に登壇した明治大学国際日本学部の沼田優子特任教授の調査では、米国の投資信託保有者の37%が「対面と投信の直販もしくはネット証券を併用」しており、35%が「対面のみ」で投信を購入していると報告。投資先進国といわれる米国でさえ、投資家にとってアドバイザーの存在は大きいことが示された。
沼田教授は、「わが国はまだまだアドバイスの『あり』と『なし(ロボアドバイザー)』の間を埋める必要がある。それをイノベーションで解決していってほしい」と話した。
この指摘に、フィデリティ証券の久保田誉氏は、
「米国のアドバイスは、コーチングに比重が置かれ、お客様の非合理的な投資の意思決定について率直にアドバイスしたり、また繰り返し面談を行なったりすることで次第にお客様の金融の知識不足が改善されていくような設計になっています。このような思想・考え方が、日本にも少しずつ根付いていくことが、今後の日本でのアドバイスの発展とお客様本位の業務運営に良い影響を与えていくと強く信じています」
と語った。