東京外国為替市場 ドル111円台で底堅く
ドル・円予想レンジ:1ドル=110円30銭~112円30銭
2021年7月2日(金)終値 111円04銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、堅調な展開か。
前週のドル円相場は、ドルが上昇した。米国の6月の雇用統計が市場予想を上回るなど、経済指標が改善していることで、リスク選好のドル買い・円売りが進み、一時1ドル=111円台半ばまでドル高が進んだ。
今週のドル円相場は、堅調な展開となりそうだ。米国の経済指標が改善傾向にあることに加え、米国の金融政策の正常化に向け、テーパリング(量的緩和の縮小)への期待感がドルの支援材料になっている。
1ドル=112円に近づくと実需や利益確定のドル売りが予想されているため、ドルの上値は重そうだが、1ドル=111円を中心とした底堅い動きが予想される。
経済指標は、国内では5日に日銀支店長会議、6日に5月の家計調査と毎月勤労統計調査、7日に5月の景気動向指数、8日に5月国際収支、6月の景気ウォッチャー調査、9日に7月限オプション取引特別清算指数算出(SQ)などが予定されている。
海外では、6日に米国の6月ISM非製造業景況指数、7日に米FOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨(6月15~16日開催分)、9日に中国の6月の消費者物価指数と生産者物価指数などが予定されている。
(鷲尾香一)