2021年度は3000件の契約獲得が目標
「どこでもオフィスグリコ便」は、職場に什器となる専用ボックスと商品を発送。利用者側がセッティングや陳列する。導入や運用にあたって利用者側の金銭的負担はない。職場の従業員らの商品購入はQR決済のみ。什器に備えられたQRコードを読み込んで、「PayPay(ペイペイ)」や「d(ディー)払い」などで支払う。現金は使わないので職場の管理者の業務は不要だ。
グリコチャネルクリエイトの伊藤さんによると、オフィスグリコでも一部、QR決済が導入されており、新型コロナウイルスの感染拡大で非接触が重視されるようになって以降は、利用比率が上がったという。
そのQR決済が唯一の決済方法で、また「訪問しない」という特性の「どこでもオフィスグリコ便」は、オフィスグリコのコロナ対応版という役割も担う。
コロナ禍で外部関係者の出入りを制限するようになった企業の中には、オフィスグリコの打ち切りの申し出があったが、「どこでもオフィスグリコ便を紹介したところ、サービスが継続できるようになり、喜んでもらえた」と話す。
「どこでもオフィスグリコ便」用の商品は15~20種類。QR決済の状況や、利用者側から月1回送ってもらう陳列画像で「在庫状況」を判断して補充する商品を送り、売れ残って消費期限が近づいた商品は着払いで返送してもらう仕組みだ。
ちなみに、サービス開始前に1年間ほど実施したテスト販売では、返品実績はなかったそうだ。
30人以上在籍している職場であれば、沖縄・離島を除き全国どこからでも申し込みができる。グリコチャネルクリエイトでは、2021年度で3000件の契約を目標にしている。