WHOも警告!「無観客」でも感染拡大のリスク
ヨーロッパ選手権は、準々決勝が始まる「これから」が本番。ファンの盛り上がりに比例するように急増する感染者数。観客を入れての試合決行に、各国から批判の声が高まっていましたが、とうとうWHOが「警告」を発する事態となりました。
WHO sounds alarm over Euro 2020 as Covid cases soar
(ヨーロッパ選手権でのコロナ感染急増に、WHOが警笛を鳴らした:AFP通信)
sound alarm:警笛を鳴らす
今回、WHOがヨーロッパ選手権と新型コロナ感染拡大の関係を「公に認めた」ことがニュースになっていて、米ニューヨークタイムズ紙も大きく取り上げていました。
注目すべきは、試合会場での観戦よりも会場外の移動や、パブやカフェでの「密状態」が感染源になっているケースが多いという報告です。
たとえば、約2000人の感染が確認されたスコットランド保険当局の報告によると、実際にスタジアムで観戦した人の感染が400人弱なのに比べて、会場外にいた人たちの感染は900人近くに達するとのこと。
つまり、人数制限でソーシャル・ディスタンスが徹底されていたり、マスクの着用が厳しく求められたりする試合会場やパブリック・ビューイングの会場と比べて、ファンが興奮しながらテレビ観戦をするカフェやパブや、移動中の交通機関のほうが「無法地帯」となって感染が広がるリスクが高いというのです!