それでも格安スマホを使い続ける理由は...
こうした格安スマホの危機に、ネット上ではエールの声があがっている。フリーランスジャーナリストの山口健太氏は、こう指摘した。
「大幅減少の背景として、楽天モバイルはMVNOから自社回線への移行を進めており、UQ mobile事業はKDDIに統合された。ただし、それを差し引いてもMVNOが厳しい状況に変わりはない。MVNOの主力である1000〜2000円の価格帯では、大手のサブブランドとの競争が激しくなり、苦戦を強いられている。MVNO各社は接続料の引き下げを先取りした新料金プランを打ち出すなど、値下げ競争は続いているが、安売りには限界がある。ドコモがdポイント連携などでMVNOを支援する予定となっており、追い風になるか注目だ」
こんな声も相次いだ。
「MVNO潰しの政策が取られたのだから当然の結果。格安スマホ推奨の政策から、いきなりハシゴを外されたMVNO事業者は悲惨だよ。でも、自分は逆に格安を選んだ。外で使うことがほとんどない仕事で、ほぼすべてWifi環境なので通話ができれば十分。その通話もほとんど使わずLINEで仕事を含め連絡している。携帯なんか持っていればいいだけの人は、格安でいい。デメリットと言えば、昼とか回線が混み合う時間はどうしても遅くなりやすいことくらいかな」
「格安スマホを使い出して7、8年になる。データを使う場合は自宅のWifi前提だが月2000円なので、何十万円かは節約できた。ありがたいことだが、ドコモや楽天が安くなったので正直悩む。でも当分は格安でいこうと思う」
「僕もほぼ家にいて、家のWiFi使えばいいから夜ちょっと出るときと、月2回くらいの休日しか外で使うことはないので、格安業者の低速回線にしている」
「ahamoの登場でどうしようかと思ったけど、mineo(マイネオ)も安いプランを出してきたので移動をやめました。業界の中で切磋琢磨して利用者にメリットがあるのは歓迎です」
(福田和郎)