3万円を超えると「リアル店舗で購入」増加 オンラインとの使い分け進む

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   オンライン店舗とリアル店舗に対する消費者の使い分けが、目的や状況に応じて変わっていることが、広告大手の博報堂の「ニューノーマル時代の購買行動調査」でわかった。2021年6月25日の発表。

   商品の価格が高額になるにつれて、より多くの人が「店舗で購入したい」と回答した。

  • 出費が少ないものほど「オンラインで購入したい」
    出費が少ないものほど「オンラインで購入したい」
  • 出費が少ないものほど「オンラインで購入したい」

店舗で購入「安心感ある」

   コロナ禍の中で利用が増えたオンラインショップでの購入。調査で、オンラインでの購入のメリットを聞いたところ、「すぐに欲しいものを見つけることができる」が67.3%で最多。次いで、「安く購入できる」が61.0%、「(他の店・ブランド・商品と)比較検討しやすい」の60.0%と続いた。トップ3はいずれも6割を超え、安さ、手軽さをオンライン購入のメリットと感じていることがわかった。

   店舗での購入は「安心感がある」が72.9%でトップ。「友人・知人と一緒に商品を買える」が60.3%、「返品交換がしやすい」の51.7%が続いた。

   こうしたオンラインやリアルの店舗のそれぞれで購入するメリットは、商品価格に反映されている。商品の値段に対して、オンラインかリアル店舗か、どちらで商品を購入したいか聞いたところ、「1万円~3万円未満」では、オンラインが50.2%、リアル店舗は49.8%が購入したいと回答。ところが、3万円以上では価格が上がるごとに「店舗で購入したい」という回答が増加して、「3万円~5万円未満」では64.5%、「5万円~10万円未満」は72.9%が、リアル店舗で購入したいと答えた。

   一方、1万円未満は、約6~7割の人たちが「オンラインで購入したい」と回答している=グラフ参照

   また、「これからの買い物」については、「今後は何でもオンラインで購入するようになると思う」と回答した人は69.6%。その一方で、「店舗で体験することで、ブランドの思いや思想は伝わると思う」と回答した人は75.8%だった。

   博報堂は、

「生活者は今後オンラインがより便利になることを期待し、利用回数が増えるだろうと考えている。店舗はブランドの想いや思想を感じられる場所であり、より楽しさを期待している様子がうかがえる」

と分析した。

   なお調査は、2021年5月29、30日の両日に、全国の18~69歳の男女を対象に実施。1100人から有効回答を得た。

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