【売却・再投資】今回は、前回買ったブロードマインドを売却し、新たにイーブックを買おうと思う。
まず、ブロードマインド300株をすべて売却する。理由は左下の画像を見ればわかるように、出来高が激減したことと、三角持ち合い(株価の上昇・下落の値幅が徐々に狭まっていき、チャートの形が三角形になる状態)下放れしたためだ。そのため、三角持ち合いが崩れた翌日の2021年6月15日の寄り付き1238円で300株売却した。
次に、新たにイーブックイニシアティブジャパン(3658)を買う。
イーブック、サービス拡大に魅力
イーブックは、ヤフー株式会社の子会社であり、電子書籍販売サービス「ebookjapan」と、紙書籍オンライン販売サービス「bookfan」を提供している。
さらに、「LINEマンガ」を運営するLINE Digital Frontier株式会社と電子書籍事業の業務提携の契約を結び、2021年度後半に「LINEマンガ」のバックエンド業務の受託開始を決定した。
内容としては、
(1)電子書籍配信に関するバックエンドシステムの開発、運用
(2)配信コンテンツの入稿、書誌データ管理に関するオペレーション
(3)電子書籍コンテンツの調達及び提供
というものだ。
LINE Digital Frontier株式会社との業務提携は、同様に「LINEマンガ」にシステムや作品コンテンツの提供をしていた電子書籍取次大手メディアドゥ(3678)の業績に大きく寄与していた。そのことからも、今後イーブックの業績にも大きく寄与することが期待される。
自社サービスだけでなく、大手同業サービスとの提携によってさらなる売り上げの続伸を見込めるのは好感がもてる。ここから、さらに提携先が増えることにも期待したい。
業績をみる
業績は年々成長傾向にあり、2017年度、18年度は売上高に変化が見られなかったものの、2020年度には前年比プラス43%、2021年度には前年比プラス40%と大幅な成長を果たした。
また、2018年から21年の4年間で売上高は約2.5倍、経常利益は約3.6倍と大きく伸びている。コロナ禍による「巣ごもり需要」が業績に影響を与えたのは間違いない。しかし、巣ごもり傾向が減退しようとも、コロナ禍前と変わらず利用者は増え続けると思われる。
海賊版サイトの再拡大が懸念されるものの、2022年度予想の売上高は前年比プラス13%予想と控えめで、上方修正にも期待したい。
株価の動きを見てみる。「LINEマンガ」のバックエンド業務受託の発表があった翌日の6月2日には雲(一目均衡表で2つの先行スパンの線に囲まれている部分)を抜けて大きく値上がりした。その後も上昇を続けたが、4日に高値3435円を付けたあとに下落傾向となる。しかし、21日に指数暴落に対して反転したことから下げ止まりと判断し、引け値の3020円で100株購入した。
ブロードマインド(7343)
年初来高値(2021年5月10日) 1677円
年初来安値(2021年2月19日) 977円
株式取得時の株価(2021年5月18日) 1143円
取得株数 300株
株式売却時の株価(2021年6月13日) 1238円
売却株数 300株
1株あたり損益(騰落率) プラス95円(108.3%)
イーブックイニシアティブジャパン(3658)
年初来高値(2021年6月 4日) 3435円
年初来安値(2021年2月24日) 2212円
株式取得時の株価(2021年6月21日) 3020円
取得株数 100株
◆企業分析バトル カブ大学対抗戦のルール学生投資連合USIC
・月額200万円を投資金額の上限とするバーチャル投資です。
・投資対象は新興市場を含む、国内の上場企業の現物取引です。
・運用期限は最長で6か月。銘柄選定の最終月は10月になります。
・順位は11月末時点で、投資した銘柄(企業)の売買や配当で得た収益の騰落率で決めます。
「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/