暮らしのアイデアを発信し続け25周年 「ジップロック」がもたらした調理スタイルと収納術

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日本ならではの使い方

――食品保存以外の用途については、日本が先陣を切ったとお聞きしています。きっかけは、どのようなことだったのでしょうか。

宮崎さん「『持ち運び・整理収納用途』での活用という点で、日本発信のユニークな取り組みができていると思っています。すでにお客様の中には、ジップロックを食品保存以外の用途でご使用されている方がいらっしゃいましたが、食品保存に対する信頼度の高さから、『ジップロック=食品保存用』というイメージが強く、より多くの方にご使用いただくにはどうしてもイメージのギャップが存在していました。
そのため、私たちはジップロックの『持ち運び・整理収納用途』に賢さや便利さだけでなく、おしゃれ、カッコいいといったイメージを付け加えたいと考えました。たとえば、『ジップロックといっしょに旅しよう。Ziploc Go!』をテーマに、旅行やおでかけシーンでの持ち運び用途を提案したのも、その一つ。また、BEAMS COUTURE様にお声がけいただき、ジップロックそのものや意匠を使ったコラボアイテムの製作をご一緒しました。その結果、SNSを中心にとても大きな反響があり、コラボ商品もすぐに売り切れるほどの人気ぶりでした。さらに2020年8月には、『Ziploc × BEAMS COUTURE』に、『DEAN DELUCA』も参加してのトリプルコラボレーションアイテムは、多く支持を得て1日で完売しました。こうした取り組みの一つひとつが、大きな転換期になっていると考えています」
「Ziploc × BEAMS COUTURE」に、「DEAN DELUCA」が加わってのトリプルコラボレーションアイテム
「Ziploc × BEAMS COUTURE」に、「DEAN DELUCA」が加わってのトリプルコラボレーションアイテム

――SDGs(食品ロス)への取り組みが活発化しています。ジップロックを使った食品ロスを減らす取り組みなどがありましたら、教えてください。

宮崎さん「弊社では、サランラップとジップロックを使った食品の冷凍保存や解凍方法、調理方法を発信しています。食品の中には冷凍保存に向いているものや向いていないもの、少し工夫をすることで冷凍保存ができるようになるものなど、さまざまな種類があります。また、冷凍保存ができるイメージがあまりない野菜や果物などもあります。弊社からの情報発信で、それぞれの食品に合わせた保存方法を知り、実施していただくことで、最後までおいしく食べ切るお手伝いができれば、ご家庭からの食品廃棄を少しでも軽減できるのではないかと考えています。今後も、ホームページやSNSなどを通じて、継続して情報発信していきます」
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