ドイツ経済の力強い回復に期待感
感染症対策の「ハンマー&ダンス」で言うところの「ダンス」の時期にドイツは入りました。ワクチンの接種が進む中、私たちはいつまで踊り続けられるでしょうか?
コロナ禍の規制強化にしても、緩和にしても、あまりに目まぐるしく日々の暮らしが変わるので、待ちに待った日常への第一歩を踏み出した喜びの中には不安も少なからず混じっていました。久々にみる人の波を前に思わず息を呑み、小学生の息子は「こんなに人が......!」と後退り。人混みに慣れるには、しばしリハビリが必要なようです。
一方、「ハンマー」にじっと耐えてきた街の人々の「ダンス」のエネルギーの凄まじさたるや!連邦政府と州政府による感染症対策は7日間指数を基準に明文化され、まさに文字どおりに実行されてきました。そのため、「みなさん、ダンスの時間ですよ」と言われたら、一気に人の流れも経済も躍動します。そこに躊躇や忖度、遠慮は見られません。
ドイツ社会は来たるべき時がきたら一気に経済を回復させられるかもしれない、と言ったら楽観的に過ぎるでしょうか。初夏の風景は、そんな明るい予感を抱かせてくれています。(高橋萌)