ロックダウン中のドイツでは今、ほんの少し前までは想像もできなかったような光景が目の前に広がっています。
ショッピングを楽しみ、初夏の光を浴びながらカフェで寛ぎ、レストランで談笑する人々。街にも行き交う人々の表情にも活気が戻ってきました。
筆者が住むドイツ北西に位置するデュッセルドルフ市では、2021年5月28日から再び気軽に買い物ができるようになりました。「気軽に」というのは、入店に際して事前予約が不要で、陰性証明の提示も必要なし、ということです。
進む行動規制の緩和!7日間指数「0人」を達成した自治体も
新型コロナウイルスの感染急拡大の「第3波」を受け、4月下旬に全国一律の「緊急ブレーキ(外出制限や経済活動休止などを規制)」を適用したドイツ。 参考リンク:「ドイツはついに『緊急ブレーキ』導入! コロナ検査日常化で「第3波」封じ込めなるか?」(神木桃子)J-CASTニュース 会社ウォッチ2021年5月3日付緊急ブレーキの発動は「7日間指数(過去7日間の人口10万人あたりの新規感染者数)」が100人以上と定められていますが、デュッセルドルフ市の7日間指数は当時150人以上でした。そのため、食料品店やドラッグストアなど生活必需品の販売店以外の各種小売業は店舗を閉鎖していたのです。 そこからしっかり数字が下がり、約3週間後の5月中旬には規制緩和の第1段階の条件だった7日間指数100人を下回り、さらに2週間後には第2段階の50人以下となりました。6月25日現在のドイツ国内の7日間指数は6.7にまで下がり、27つの自治体(最初に達成したのはゴスラーとフリースラント)で7日間指数が0人と発表されました=下図参照。
ワクチンの接種も同時に進み、6月25日時点で人口の半数以上となる52.2%が少なくとも1回の接種を受けており、3割以上(33.5%)が接種を完了しています。