【6月は環境月間】SDGsにそって小さな会社が成長した!

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

新潟の山を買ったことが転機に

   3つ目は「再生可能エネルギー」だ。水や食の事業をやるために、太陽光パネルの設置などの電気工事をして資金を稼いだ。ある顧客から「土地ごと紹介してくれないか」と提案された。同社で土地を買い、太陽光パネルを用いた太陽光発電システムをつくり、セットにして完成品を売ってくれ、というアイデアだった。

   特定建設業の認可も取得。300坪ほどの土地を買い、太陽光発電所をつくって売却。それで会社の売り上げを伸ばした。それで気をよくして新潟に山を含めて300万坪の土地を買ったのが転機になった。

   木を伐採するために地元の森林組合とも協議する。じっくり話を聞くと苦労が分かったという。限られた補助金を使い伐採と植林をするが、多くの森林組合は財政難に悩んでいた。うまい解決策はないか、と考えた。

   土地取得で山を持っていたから、枯れた木のチップを買い取り、それで発電所をつくればいい。木質バイオマス発電事業にも利用できる。同社も森林組合員になり、向こう20年くらいの伐採計画を立てた。

   1日10トンくらいの水が必要となる。チップを燃やした熱を利用して、その水を水蒸気にして高圧の蒸気にするという発電だ。せっかくエネルギーを使って沸騰させた湯を捨てるのはもったいないため、地元の水耕栽培の会社とタイアップした。地元の雇用にもつながった。

姉妹サイト