落ち着かない日経平均株価 米国株とワクチン接種で......(6月28日~7月2日)【株と為替 今週のねらい目】

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   東京株式市場の日経平均株価は米国株の下落を受けて、2021年6月21日に一時1100円超も急落したが、週末には2万9000円台に回復。乱高下した。不安定ななか、国内ではワクチン接種が加速しているものの、新型コロナウイルスの感染拡大はリバウンドの様相もあり、一進一退といったところ。

   一方。ドル円相場は米国のインフレ進行や雇用情勢によって再び利上げが早まる可能性がくすぶっており、リスク回避的なドル売りは抑えられそう。どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

  • コロナ禍、国内のワクチン接種も一進一退……(写真はイメージ)
    コロナ禍、国内のワクチン接種も一進一退……(写真はイメージ)
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東京株式市場 米国株の動き次第で......

日経平均株価予想レンジ:2万8000円~2万9500円

2021年6月25日(金)終値 2万9066円18銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、神経質な展開か。

   前週の日経平均株価は、乱高下した。日経平均株価は21日に一時1100円を超える下げとなり、2万7700円台に下落した。しかし、22日には値を戻し、週末にかけては2万9000円台を回復した。

   米国の金融政策正常化への疑心暗鬼な状況が、米国株の動向を通じて、日経平均株価にも大きな影響を与えている。

   今週の日経平均株価は、神経質な展開が続きそうだ。米国の金融政策正常化については、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が「経済の強さが金融政策を修正するにはまだ不十分」との見解を示したことで、落ち着きを取り戻してはいるが、不安定な状況が続いている。このため、米国の経済指標、特に週末には6月の米雇用統計の発表を控えているだけに、注意が必要だ。

東京外国為替市場 6月の米雇用統計に注目

ドル・円予想レンジ:1ドル=110円00銭~111円50銭

2021年6月25日(金)終値 110円77銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、神経質な展開か。

   前週のドル円相場は、ドル高・円安が進行した。一時は1ドル=111円台までドル高・円安が進んだものの、週末には1ドル=110円台後半でもみ合った。

   今週のドル円相場は、神経質な展開となりそうだ。ドル高・円安進行の大きな要因は、米国の金融政策の正常化による金利の上昇懸念だ。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が「経済の強さが金融政策を修正するにはまだ不十分」との見解を示したことで、金利動向は落ち着きを取り戻しているものの、市場は神経質になっており、引き続き、金融政策関連の情報には注意したい。週末に発表される6月の米雇用統計に注目。

   経済指標は、国内では28日に日本銀行の金融政策決定会合における主な意見(6月17~18日分)、29日に5月の完全失業率と有効求人倍率、30日に5月の鉱工業生産、7月1日に日銀短観などが予定されている。

   海外では、29日に米国の6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、30日に中国の6月の製造業PMI、米国の6月ADP雇用統計、7月1日に米国の6月ISM製造業景況指数、2日に米国の5月の貿易収支と6月の雇用統計などが予定されている。

(鷲尾香一)

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