東京外国為替市場 6月の米雇用統計に注目
ドル・円予想レンジ:1ドル=110円00銭~111円50銭
2021年6月25日(金)終値 110円77銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、神経質な展開か。
前週のドル円相場は、ドル高・円安が進行した。一時は1ドル=111円台までドル高・円安が進んだものの、週末には1ドル=110円台後半でもみ合った。
今週のドル円相場は、神経質な展開となりそうだ。ドル高・円安進行の大きな要因は、米国の金融政策の正常化による金利の上昇懸念だ。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が「経済の強さが金融政策を修正するにはまだ不十分」との見解を示したことで、金利動向は落ち着きを取り戻しているものの、市場は神経質になっており、引き続き、金融政策関連の情報には注意したい。週末に発表される6月の米雇用統計に注目。
経済指標は、国内では28日に日本銀行の金融政策決定会合における主な意見(6月17~18日分)、29日に5月の完全失業率と有効求人倍率、30日に5月の鉱工業生産、7月1日に日銀短観などが予定されている。
海外では、29日に米国の6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、30日に中国の6月の製造業PMI、米国の6月ADP雇用統計、7月1日に米国の6月ISM製造業景況指数、2日に米国の5月の貿易収支と6月の雇用統計などが予定されている。
(鷲尾香一)