【売却】自分が思い描いていたメインシナリオとはかけ離れた結果になっているので、2021年6月18日(金)に、保有している日本製鉄株と三菱UFJフィナンシャル・グループ株をすべて損切りしました。
投資の方向性を修正したいと考えています。
景気敏感株である日本製鉄は買うのが遅すぎた。
参考リンク:需要回復の見通し明るい 日本一の鉄鋼会社「日本製鉄」を買う(北海道大学 とがぴさん)【企業分析バトル】2021年6月6日付
配当金も魅力的な銀行株、三菱UFJは買いか? (北海道大学 とがぴさん)【企業分析バトル】2021年6月21日付
まず前提として、景気敏感株は景気拡大局面の前半は市場平均をアウトパフォームする性質があることが知られていますが、景気拡大の後半に入ると市場平均をアンダーパフォームする性質があります。
6月当初の私の思惑としては、現在はまだ景気拡大局面の前半であり、7月くらいまではアップサイドが見込めるだろうと考えていたのですが、6月15日、16日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を受け、考えを改めなければいけないと思いました。
FOMCでは、テーパリング(債券買い入れプログラムの縮小)の議論を始める議論すらしていないという従来のスタンスから、このまま景気が回復していけばテーパリングを検討するというスタンスに大きく変わりました。
これにより、短期金利が大きく上昇し、長短金利差が縮小するというベア・スティープニングという現象が起きました。これは、市場が景気過熱、金融引き締めを折り込み始めた時に見えるサインで、景気拡大は終盤に差し掛かっていることを示唆しています。
つまり、景気敏感株の旬は過ぎ去ってしまったことになります。
銀行株は持ち続けることがリスク
三菱UFJ株にしても、FOMC後に10年債利回りが上昇し、その恩恵を受けて株価が伸びるシナリオを想定していましたが、その予想は見立て手違いに終わりそうです。
下のチャート図を見てもらえばわかるように、FOMC後、一時10年債利回りは上昇しましたが、再び大きく下げています。10年債利回りのチャートはすでにある程度の景気加熱を織り込み、さらにその先の出来事を織り込みに行っているように思えます。
10年債利回りがこれ以上上がらない状況は銀行株にとって不利であり、持ち続けるのはリスクだと判断しました。
非常に悔しい結果になってしまいましたが、以上の投資判断によって6月18日にすべての株を売却します。
もう一度頭の中を整理して、出直したいと思います。
日本製鉄(5401)
年初来高値(2021年5月11日) 2354円
年初来安値(2021年1月28日) 1185円
株式取得時の株価(2021年5月25日) 2112円
取得株数 300株
株式売却時の株価(2021年6月18日) 1848円
売却株数 300株
1株あたりの損益(騰落率:%)マイナス264円(12.5%)
三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306)
年初来高値(2021年3月22日) 660円
年初来安値(2021年1月4日) 448円
株式取得時の株価(2021年6月1日) 623円
取得株数 100株
株式売却時の株価(2021年6月18日) 606円
売却株数 100株
1株あたりの損益(騰落率:%)マイナス17円(2.7%)
埼玉県出身。
◆企業分析バトル カブ大学対抗戦のルール学生投資連合USIC
・月額200万円を投資金額の上限とするバーチャル投資です。
・投資対象は新興市場を含む、国内の上場企業の現物取引です。
・運用期限は最長で6か月。銘柄選定の最終月は10月になります。
・順位は11月末時点で、投資した銘柄(企業)の売買や配当で得た収益の騰落率で決めます。
「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
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