経費精算の不正、経理担当者の7割が「見つけたことがある」 出張や接待交際、物品購入に多い

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   経費の精算や申請に、不正のリスクを感じる人は7割を超え、特に「接待交際費」や「出張費」にリスクが高いと感じる人が多いことが、経費精算クラウドサービスを提供する株式会社コンカーと日本CFO協会の共同調査でわかった。

   経費の精算・申請の支払いを承認する、企業の財務幹部を対象に「経費精算における不正リスクに関する実態調査」(2021年2月26日~3月12日。有効回答は179人)を実施。6月16日に発表した。

   接待交際費や出張費は、金額が大きくなる傾向があるため、危機感を抱く人が多かった。

  • 経費精算はまず、各担当部門でしっかりチェック
    経費精算はまず、各担当部門でしっかりチェック
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「不正は経理部門が発見すべき」ではあるが......

   調査では、「経費精算の申請で不正(軽微なものも含む)のリスクを感じるか」どうかを聞いたところ、「感じる」と答えた人が73%だった。経理・財務担当者の多くが不正リスクを感じていることが示された。

   「感じる」と答えた人(120人)に、特にリスクが高いと思うものを聞いたところ、「接待交際費」(37%)が一番多く、「出張費」(26%)、「物品購入費」(25%)と続いた。

   「経費精算の不正(軽微なものも含む)を見つけたことがあるか」との質問には、「ある」と回答した人が67%。「ある」と回答した人(120人)に、見つけた不正の費目と金額を聞いたところ、「出張費」が33%、「接待交際費」が24%。「物品購入費」は19%だった。

   また、金額については「1000円未満」が24%と少額の不正が多くみられるものの、「5万円以上」が23%あるなど、高額不正も少なくなかった。

   経費精算の申請内容をチェックする作業が負担になっているかどうかを聞いた質問では、79%が「負担になっている」と回答。「負担になっている」と回答した人(142人)に、「特に負担と感じるものは何か」と聞いたところ、「日付や内容などの整合性」(42%)と「接待交際費や物品購入費などの妥当性」(32%)が大きな割合を占め、金額だけでなく内容まで細かく確認する必要のあるものほど、負担が大きいようだ。

   不正について、「経理部門が発見すべきと思われているか」との問いには、70%が「そう思う」と回答。その一方で、「不正を発見すべきはまず各担当部門だと思うか」との質問には、93%が「そう思う」と答えている。

   不正を発見すべきは経理部門であると認識されていることはわかっているが、まずは各担当部門でチェックをしっかり実施してほしいと考えている担当者が多いことがわかった。

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