一橋大、クロス円の下落に泣く 早大は短期決済で勝利、明大もなんとかプラスに(第4節)【FX大学対抗戦 Bグループ】

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プラス後の「下げ」を見込んでの「売り」を......(一橋大学 ボンゴレ)

   今週(6月14日週)は大きく損失を出してしまいました。一番の反省点はFOMC(米連邦公開市場委員会)の発表によるクロス円への影響を考えられていなかったことだと思っています。今週は他の反省点も含め通貨ごとに取引内容を記していきます。

◆ 米ドル円
   今週大きく米ドル円を左右したのは米FOMCでした。FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ実施の見通しが2024年から2023年に前倒しされることなどのタカ派寄りの発表を受けて米ドル買いが強まり、1米ドル=110円台後半まで上昇しました。
   保有しているポジションのうち、3万通貨分が1米ドル=110.5円で約定され、3万6000円の利益を得ました。まだ、1ドル=109.25円での買いポジションは利益確定ラインを1ドル=111円に設定してあるので保有したままです。今後は1米ドル=109円台になった時を狙って、再び「買い」ポジションを保有しようと思っています。

◆ ニュージーランド(NZ)ドル円
   米FOMCの結果によるドルの全面高により、クロス円は大きく下落しました。FOMCの結果がわかった後に、米ドルと他の通貨ペアの動きを一緒に見ていれば、落ち着いて今後のクロス円の動きを考えることができたのかなと思っています。
   大きなイベントがあった後は、他の通貨ペアへの影響をしっかり見極めなければいけないと学ぶ良い機会だったと思います。
   NZドルは保有していたポジションが損切りラインに触れたため、5万円の損失を出して決済されました。数週間単位で動きを見守ることを予定している場合ははじめから損切りラインを作るのではなく、様子を見てからラインを設定するのも戦略として候補に入れようと思います。
   NZドルのもう一つの反省点は買うタイミングが早すぎたということです。何らかの指標が発表された後など、明らかに下がっている時を狙うなど、「待つ」ことが必要でした。それに加えて、月曜日(14日)、火曜日(15日)の一時的にプラスになっているときに、そのあと下がることを見込んで成行で売るという選択肢もあったと後悔しています。
   利益確定ラインと損切りラインに固執せず、もう少し柔軟に対応できるようになっていけたらと思います。
   先週の記事でアドバイスいただいたとおり、豪ドルNZドルの通貨ペアを見ながらどちらの通貨ペアにするか定期的に考えていこうと思います。

◆ カナダドル円
   カナダドルもNZドルと同様に損切りラインに触れたため、3万円の損失となりました。こちらも買うタイミングが早かったので、今後はタイミングを見つつ取引していきます。

   今週は大きなイベントの影響が他の通貨ペアに及ぼす影響を考慮できなかった自分の視野の狭さや、買うタイミングを待てなかった自分の焦りを実感する週となりました。反省を活かして、今後も頑張っていきたいと思います。

   前週からの損益は、マイナス4万3645円。その内訳は、米ドルがプラス3万6000円、NZドルはマイナス5万円、カナダドルがマイナス3万円、スワップ損益プラス355円でした。

   ◆ 児山将のワンポイントアドバイス
FOMC(米連邦公開市場委員会)後のクロス円は2日で急落し、その3日後には往って来いとなる激しい展開でした。これには、バイデン大統領が19日を奴隷解放を記念して突如休日としたことで、ポジションをクローズする動きが加速した影響も大きいと感じています。
これはどう考えてもイレギュラーであったため、市場の方向性がわかりづらくなることとなりました。順を追っていくと、ややタカ派のFOMCから政策金利上昇期待につながり、商品価格の下落とインフレ率低下、そして米長期金利低下という連想でしょうか。
いずれにせよ、長期金利の上昇が緩慢なことは、今後のドル高は緩やかなものではないかと見通せそうです。

前週からの損益  マイナス4万3645円
6月18日現在       98万1345円

一橋大学 ボンゴレ
一橋大学 ボンゴレ
一橋大学商学部2年。ふだんはファンダメンタルズ分析を通じた株式投資を勉強しており、FXは今回が初めてです。FX大学対抗戦を通じて実力をつけたいと思っています。
神奈川県出身。
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