クロス円の下落に「待ってました」!(明治大学 佐藤諒さん)
今週(6月14日週)はなんといってもクロス円の大幅な下落です。水曜日(16日)から下落を始め、木曜~金曜日と大きく下がりました。たまたまではありますが、この下落を第1週目から狙っていたので、叶ってよかったと思います。
やはり長く続いた上昇トレンドの調整は大きなものとなりました。この調整がいつまで続くかはわかりませんが、続く限りは順張りのスタンスでいきたいと思います。
今週のトレード内容です。下落が始まる水曜日までは利益を出すことができませんでした。4回ほど細かい損切りに遭い、2万5000円を損しました。ここで少し今までのトレード内容をご紹介します。
まず第1週に逆指値を設定せずに放置した結果、マイナス14万円という悲惨な結果になってしまいました。それ以降の週は損切りラインを近目に設定したことにより、マイナス5000円のオンパレードです。利益が出たトレードは一度もありません。とてもつらい内容でした。
しかし、今週で挽回することができました。少し損失を出しすぎましたが、自分の理想とする「損小利大」のトレードができたように思います。
下図はGBP/JPY(英ポンド円)の4時間足チャート図です。
私は週が始まって、すぐにCAD/JPY(カナダドル)をショート(売り)しました。しかしうまくいかず、4回も損切りする羽目になってしまいました。その結果1週目から見てきたAUD/JPY(オーストラリアドル円)とCAD/JPYという選択に自信がなくなってしまいました。そこで逃げるようにポンド円を選択しました。
結果的には白点線が交差しているレンジの上値でショートすることができました。下図はGBP/JPY(英ポンド円)の30分足チャート図です。
利益確定は白点線の交差している前回高値を上抜けたポイントです。結果的には利益確定しないほうが良かったのですが、利益額が大きすぎるということと、初期投資額戻したいという強い思いもあり、利益確定しました。今思えばヘンな考えはやめて、分析に基づいたトレードをしていれば、もっと利益を伸ばせたと思ったので反省です。このトレードでプラス11万円になりました。
これからも下落は続き、自信を多少取り戻した自分はAUD/JPY(豪ドル円)に戻りトレンドラインを割った18日13時30分には入れませんでしたが、その後の15時ごろにショート(売り)しました。一時は含み損でしたが、現在(相場終了時点)では含み益6万円になっています。週末ということもあり手仕舞うことも考えたのですが、前回の反省を生かしチャートが悪くならない限り決済はしないようにと思い決済しませんでした。
おおよそ勝率は10%ほどですが、なんとかスタートラインに戻すことができました。これからも損小利大を目指し頑張りたいと思います。
◆ 今週の結果
プラス8万5000円で証拠金残高は97万円。
含み益6万円で純資産額は103万円。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
小さな損切りが続くと、判断に自信が持てなくなるのですが、我慢しながら大きな波をつかめたといえます。ナイストレードです。
さて、英ポンドの変動材料に関しては、北大と慶大のふたりにコメントしましたので、ここでは4時間足チャートに関して。5月27日にようやく上抜けたものの、その後はまったく高値を更新することができないままでいました。トレンドラインを引くと、上昇トレンドの角度が鈍化していることがわかります。通常、トレンドは後半になればなるほど参加者が増え、上昇スピードが加速し、角度も鋭角になります。その逆になるということは、近くトレンド転換が起きる可能性を意味します。
そういった目線では、6月半ばは下落リスクを警戒することができたのではないでしょうか。
保有する通貨 豪ドル円(売りポジション)
前週からの損益 プラス8万5000円
6月18日現在 103万円