一橋大、クロス円の下落に泣く 早大は短期決済で勝利、明大もなんとかプラスに(第4節)【FX大学対抗戦 Bグループ】

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米FOMCの動きに注目(慶応義塾大学 2Gさん)

   FX大学対抗戦4週目。もう始まって1か月程経過したが、FXの知識をきちんと取り込めたかというと正直自信はない。しかし、これまでまったく関心を持てなかったテクニカル分析について勉強を始めて、視野は広がったように感じる。

   まだまだ駆け出しの段階だが、他の大学の方にしっかり追いつけるよう今後も励みたいと考える。

   さて、取引だが今週(6月14日週)は様子見で終えた。大きな変動があると思ったのでリスクは回避したかったためである。一応今週のおおまかな流れを自分なりにまとめたい。

◆ 今週のまとめ
   今週は、ドル買いが強まった。注目されたFOMC(米連邦公開市場委員会)で、メンバーの金利見通しで、利上げ開始時期が前倒しとなったことがサプライズと受け取れる。2023年中の利上げ派が従来の7人から13人へと増加。同年中に2回の利上げを見込むタカ派姿勢へと傾斜している。
   FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長の会見では、インフレは一時的との見方を崩さなかったが、労働市場については楽観的な見方へと変化した。米債利回りが急上昇、株式は下落、ドル相場に買い圧力が強まり、ドル円は109円台後半から110円台後半まで急伸した。
   ただ、株安の動きがリスク警戒を広げる面もあり、円高圧力も広がった。クロス円の下落とともにドル円も110円付近に押し戻された。タカ派色を強めた印象のFRBとは対照的に、ECB(欧州中央銀行)は慎重姿勢を崩していない。PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)縮小の議論については時期尚早との見方と、議論開始の必要性を示唆する見方が対立しており、動きをみせるまでには時間がかかると考えられる。
   イングランド銀行(英中銀)はCPI(消費者物価指数)が前年比プラス2.1%と中銀目標を上回ったことなどでインフレ警戒を強めており、早期利上げを促す声も出始めている。ハト派で知られるセントルイス連銀のブラード総裁が来年中の利上げに言及し、サプライズの債券利回り上昇・株安を誘った。

◆ 来週以降の動き
6月22日(日本時間23日3時)にパウエル議長が下院特別小委員会で議会証言を行う。議会証言という場で、パウエル議長がどこまで慎重姿勢を強く見せるのか注目したい。
参考リンク:「【来週の注目材料】米国のテーパリング期待が強まる中でパウエル議長議会証言などに注目」(みんかぶ為替 2021年6月19日付)

   ◆ 児山将のワンポイントアドバイス
FOMC(米連邦公開市場委員会)後にはドル高となり米債利回りも上昇しました。しかし、その後の2日間で全て値を戻すことになりました。1週間後も、ほぼ同じ値となっています。これをみると、これまでFOMCメンバーの発言や経済指標などから、ドットチャートの変化とテーパリング(量的緩和の縮小)の開始時期はほとんど織り込まれていたと分析できそうです。
23日には、米アトランタ連銀のボスティック総裁が2022年中の利上げを予想。続いて、ダラス連銀のカプラン総裁も2022年利上げ開始に言及しました。投票権のあるダラス連銀総裁から、さらなる金融引き締め期の前倒しに言及するのは個人的にサプライズでした。
しかし、株式市場に大きな動揺はなく、かなり安定してきている様子がわかります。

前週からの損益  プラス・マイナスゼロ
6月18日現在      101万6800円

慶応義塾大学 2G
慶応義塾大学 2G
慶応義塾大学商学部2年。FXは高校生の頃に少し触ったが、損失が膨らみ休止。今回のFX大学対抗戦を機に学び直し、利益を出せるように励んでいきたい。
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