天皇陛下「東京五輪での感染拡大をご懸念」 宮内庁長官、必死の諫言にまた耳を貸さない菅政権

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英国、イスラエル、米国までインド株に陥落

   天皇陛下がいたく心配するのも無理はない感染状況が、東京都で続いている。6月23日の新規感染者数は619人で、1週間前の同じ曜日より118人も増えた。翌24日も570人で、同じく先週の同じ曜日より118人増えた。急速にリバウンドが始まっているのだ。

   共同通信(6月23日付)「東京早くもリバウンドか コロナ専門家組織分析」が、感染力が非常に強いインド型変異株(デルタ株)の猛威が東京の急速な感染拡大を招いていると伝える。

「厚生労働省に新型コロナウイルス対策を助言する専門家組織の脇田隆字座長は6月23日の会合後の記者会見で、東京の感染状況について『リバウンドの状況だ。特に若い人を中心に都心部から感染が始まっている』と指摘した。 会合では、京都大の西浦博教授(感染症疫学)から、東京五輪の開会式がある7月23日に、国内では感染力の強いインドに由来する変異株(デルタ株)の割合が73%に達するとの試算も示された」

   東京都で23日、新たに16人のインド型変異ウイルスの感染が確認されたが、このうち50代から100歳代までの男女6人が同じデイサービスの利用者だった。

変異型ウイルスの恐怖(イメージ)
変異型ウイルスの恐怖(イメージ)

   クラスターが発生したのだ。また10歳未満の小学生女子のインド型株感染が確認されている。いずれも感染経路はわかっていない。

   インド型変異ウイルスがいかに怖いかは、ロックダウンの解除を見送った英国に続いて、ワクチン接種が世界でもトップクラスに進んでいるイスラエルでも猛威をふるっている。そのことを、毎日新聞(6月23日付)「イスラエルでも変異株拡大、7割がインド由来 マスク着用を再び推奨」が伝えている。

「イスラエルのベネット首相は6月22日、インド由来の変異株『デルタ株』の感染が広がっているとして、屋内でのマスク着用を推奨すると述べた。イスラエルでは6月15日にマスク着用義務が撤廃されたばかりだ。保健省によると、21日の新規感染者数は4月20日以来最大となる125人で、うち7割がデルタ株とみられる」

   イスラエルでは20歳以上の70%が米ファイザー製のワクチンの2回接種を終えており、5月末までは1日10人以下の感染者だったか、一気に10倍以上に増えたわけだ。海外渡航者から拡大しているとみられ、保健省は空港での水際対策を強化する。学校でも集団感染が発生しており、ベネット首相は12~15歳についても、早期のワクチン接種を促した。10代の接種率が2割にとどまっているのが影響を受けているようだ。

   英紙フィナンシャル・タイムズによると、新規感染者に占めるインド型株(デルタ型)の割合は、世界で急速に広がっている。ポルトガルで96%、ロシアで99%にのぼる。

   CNNテレビ(6月23日付)「米国でもデルタ株が20%に 新型コロナ『再流行』の可能性も」が、インド株の猛威の前に、バイデン政権が「正常化に自信」宣言を出した米国でもリバウンドが広がっていることを伝える。

「インドで見つかった変異株(デルタ株)が米国でも優勢となりつつあり、専門家からは年内にも新型コロナの『再流行』が引き起こされる可能性があるとの見方が出ている。CDC(米国疾病予防管理センター)の試算によれば、6月5日までの2週間で、米国での感染に占めるデルタ株の割合は約10%から21%に拡大した。この割合は2週間ごとに2倍になるハイペースだ。専門家からは、感染力の高い変異株が増えれば、夏の終わりから秋の初めにかけて再流行が起こるとの見方が出ている」
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