今週(2021年6月13日週)は、乱高下するビットコイン相場に明治大学のakiさんは様子見。それに代わり、NFT(非代替性のトークン)が気になる様子。北海道大学の渡部真人さんと慶應義塾大学の1028さんは学業などが忙しくなったため、小休止。北大の渡部さんは第3節までのイヤな流れを、この休みで断ち切ってほしいが......。
デジタル通貨は感染症対策に効果あり?(明治大学 akiさん)
こんにちは。Akiです。
来週から緊急事態宣言が開け、また人の流れが活発になっていくと予想されます。それに伴い、再び感染者数が増加するでしょう。日常生活ですら感染の原因になるのですから、観光旅行など、もってのほかです。
しかし、これが仮想世界ではどうでしょうか。仮想世界で交流すれば、肉体にウイルスが感染することはありません!
今週、興味深いニュースがありました。ピラミッドがNFT(非代替性のトークン)になる。Enjinは2021年6月17日、歴史的建造物のデジタル化を手掛ける米Virtual Worldsとの提携を発表しました。この提携により、Virtual Worldsはエジプトのピラミッドやスフィンクスなど、有名な建造物のレプリカをNFT限定セットとして制作開始します。
デジタル化された歴史的建造物がNFTとして発行されるのは今回が初の事例となります。
参考リンク:「Enjin(エンジン) 米企業と共同で歴史遺産NFTを発行へ」(COINPOST 2021年6月17日付)
この記事によると、Virtual Worldは世界遺産を測量スキャンの技術を用いて世界中の歴史遺産をリアルに再現するそうです。これらのNFTはVirtual Worldのバーチャル空間に設置できるようになります。
提携の初期段階においては、まずNFTを活用したゲーミフィケーションが提供される予定になっています。
ゲーミフィケーションとは、ゲームに使われている構造を、ゲームとは別の分野で応用すること。つまり、「ゲームをしながら勉強ができる」という某大手塾の広告のように「ゲームをしながらNFTを手に入る」ことができます。獲得したNFTはウォレットに送ったり、マーケットで取引したりとさまざまな用途があります。
さらに、今後これらのNFTはEnjinのシステム内のVRやARアプリ、3Dゲームと連携も視野に入れているそうです。
今回のニュースではピラミッドのみが取り上げられていましたが、次はペルーのマチュピチュ遺産などもコレクションに追加する予定だそうです。
私は、この技術は不要不急の外出を避ける感染症対策の一環として効果があると考えました。しかし、たとえば感染症終息後も身体的に現地へ行くことが難しい人、離れて住む人を結び付ける手として、さまざまな方法で活躍する可能性があることを知り、発展していくだろうと思います。
現在の資産評価額は、日本円5000円。ビットコインで4625円です。前週からは、5円の含み益。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
メディアで働いている筆者の視点では、Enjinはマーケティング戦略が上手だと感じています。また2021年2月にはMicrosoftとNFTの発行における連携を発表するなど、大胆な行動力もみせています。
NFTに関する話題はほぼ毎日のように出てきており、最近ではGMOフィナンシャルホールディングスがNFT事業参入を目的とした子会社を設立したり、FOXエンターテイメントがNFT事業に1億ドルの投資を発表したりするなど、大手企業が続々参入する様子が伝わってきます。
個人的に興味を持ったニュースは、CNNが歴史的瞬間をNFTとして所有するということです。名画の本物か写真かの違いにはなりますが、オリジナルは自社で保有していることの証明ができる点は非常に意味があると感じています。
保有する暗号通貨 ビットコイン
前週からの損益 プラス5円
6月18日現在 9625円
■ 今週はお休みしました(北海道大学 渡部真人さん)
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
6月18日現在 6649円
■ 今週は学業に専念したため、取引できませんでした(慶應義塾大学 1028さん)
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
6月18日現在 1万7円
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
相場は低迷していますが、明るい話を入れておきます。
ここ数週間で、中国4大銀行とアリペイが厳しい暗号通貨規制を発表するなど、これまでにないほどの締め付けを感じています。しかし、暗号通貨に限らず、Googleにフェイスブックなど、中国が禁止したモノは大きく伸びています。
では、中国はどうしているのかというと、ウェイボーやWeChat、バイドゥなど独自のサービスをつくり上げます。思い返せば、2019年10月末より、中国ではブロックチェーン開発やデジタル人民元の実証実験をスタートさせています。デジタル人民元などは、1年以上前にもかなりの規模でテストされていますし、それがいよいよリリースされ実生活で使われるというサインなのではないでしょうか。
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・元本は1万円です。
・投資する暗号通貨の選定は自由です。ただし、国内で購入できる暗号通貨に限ります。
・レバレッジは、かけられません。
・20%を超えて下げた場合は、強制的に取引を停止(ロスカット)します。
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・順位は、11月26日時点の運用損益で決めます。
「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
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