東京五輪水際対策「お先真っ暗!」日本を甘く見る英国、「差別だ」と猛抗議するインド(1)

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どんな変異株がいるかわからないアフリカ

IOCファミリーの特例を認めさせたバッハ会長
IOCファミリーの特例を認めさせたバッハ会長

   この内閣官房側の態度には医療の専門家たちも呆れた。6月21日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」の取材に応じた日本医科大学の北村義浩特任教授は、こう指摘した。

「陽性になった人が隔離されたのは当然としても、他の人々が貸し切りバスとはいえ移動したのはよくない。以前、全豪テニス大会で錦織圭選手が乗っていた飛行機で1人感染者が出たというだけで、同乗者全員が2週間隔離になりました。(バブル方式というのだから)もっと厳しい対応をしたほうが国内に広がる恐れをかなり低くできる。もう移動してしまったので、ホテル内で療養するなり方策しかないと思います」

   6月21日放送のフジテレビ系「めざまし8」の取材を受けた昭和大学医学部客員教授の二木芳人医師もこう指摘した。

「アストラゼネカ社製のワクチンは、他のワクチンに比べて有効率が少し落ちる。またいろんな変異ウイルスに対してどれくらい効果があるのか、未知数なところもある。いまアフリカ南部はすごく感染が拡大しています。これがどういう変異ウイルスなのか情報がない。それともう一つ検査。PCR検査には偽陰性があります。ワクチン接種したから、検査したら陰性だったといっても100%安全とは保証できないという、いい例です」

   同じ番組で取材を受けた政治ジャーナリストの田﨑史郎氏は、別の角度からこう解説した。

「これは水際で見つけたという評価だと思います。ただ、あれ以上相手国に要求するのは難しいと思います」
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