「年齢を重ねてきたら、昔のように物欲がなくなってきましたし、感動などの感情の起伏も減ってきた気がします。人生100年時代に向けて、体力、気力を保っていきたいなと思っています。みんなどうやって保っているのかな?」
価値観の変化がコロナでさらに加速
数年前から、「モノ」から「コト」に私たちの消費の興味が移っていると言われています。現代の私たちは、欲しいものがだいたい手に入るようになったため、物欲自体が減ってしまっているのです。なので、Sさんに限ったことではありません。そこは安心してください。
また、Sさんは20代、30代の頃と比べると給料が増えていると思うので、欲しい物をある程度手に入れてしまっていると思いますから、年齢を重ねるごとに物欲が減っていくことは仕方がないです。
そこで、手に入れたいモノを「物」から「経験」に変えてきましょう。確かに手元に形に残るのは「経験」ではなく「物」です。しかし、心に残るのは「経験」だと思うんですね。Sさんのように、だんだんと物に対する興味が減ってくる人は多いのですが、何かに興味を持ち続けることは気力を保ためには大切なことです。
私もコロナ禍で実感したことですが、「高級な○○が欲しい」ではなく「旅行に行きたい」と「物」より「体験」を求める気持ちが大きくなりました。コロナで働き方が変わったり、住む場所が変わったり、それぞれ大切にしたい価値観が変わってきています。Sさんもコロナで大切にしたいと気づいたことがありましたよね。ぜひその大切にしたいと思ったことに興味を向けてみてはいかがでしょうか。
経済的な豊かさよりも人生を豊かに生きるために、経験に惜しまずにお金を使ってみるのもアリだと思います。
経験にも種類があります。まずはこの3つの基準から選んでみてはいかがでしょう。
・蓄積志向:後々まで思い出に残りそうなこと
・共有志向:身近な人と喜びや楽しさを共有できること
・現在志向:その時にしか体験できないこと
お金はかかるかもしれませんが、きっと先々Sさんのプラスになるはずです。