注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)後に米長期金利が急上昇したことで、米国株が急落した。これを受けて日経平均株価も値下がりし、2万9000円台を割り込んだ。
一方、ドル円相場は心理的な節目の110円を上抜けしたものの、米長期金利の低下につながる材料が提供されればリスク回避のドル売り・円買いが強まるとの観測がある。
どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 12社がIPO、ラッシュ迎える
日経平均株価予想レンジ:2万8500円~2万9300円
2021年6月18日(金)終値 2万8964円08銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、上値の重い展開か。
前週の日経平均株価は、軟調に推移した。6月16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、政策金利予想の中央値が2023年中に2回の利上げを示唆したことで、米長期金利が急上昇し、米国株が急落。これに連れ、日経平均株価も急落した。結局、日経平均株価は2万9000円割れの水準で週末の取引を終えた。
今週の日経平均株価は、上値の重い展開か。FOMCの結果を受けて急上昇した米長期金利は落ち着きを折り戻しているものの、前週末の米国株が大きく下落しており、日経平均株価も少なからず影響を受けそうだ。市場では、米国の金融政策の変更に、非常にナーバスになっている。
このため、22日に予定されているパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言は注目材料。また、米経済指標の結果次第では、金融政策変更への思惑が強まる可能性がありそうだ。
国内市場では、IPO(新規上場)が12社とラッシュを迎える。この結果にも注目してみたい。