いよいよ東京五輪・パラリンピックの開幕日が迫ってきました。パンデミックの最中に開催を強行しようとする関係者たち。参加する選手やスタッフの安全は確約できるのか、感染の爆発的な拡大を招くのではないかといった不安が広がるなか、心配なニュースが飛び込んできました。
先進7か国首脳会議(G7サミット)の開催地だった英コーンウォールで、急激に新型コロナウイルスの感染が増えているというのです! サミットの影響だと断定するのは「too early」(時期尚早)とのことですが、果たして、東京五輪への影響は?
サミット関係者宿泊のホテルやレストランが次々コロナ閉鎖!
イギリス南西部の風光明媚な観光地、コーンウォールで開催された先進7か国首脳会議。2年ぶりの対面開催が成功裏に終わったと思いきや、閉会後に現地でコロナ感染が急増して、衝撃が広がっています。
現地メディアによると、政府代表団が使用していたホテルで、従業員数人が新型コロナウイルスに陽性反応を示して閉鎖されたとのこと。他にも、警備関係者やメディアが宿泊していたホテルや、サミット会場近隣のレストランなどで次々と陽性者が出ているようです。
There have been localised outbreaks in St Ives and Falmouth where the summit of world leaders was staged
(サミットで各国首脳が滞在したセントアイビスとファルマス地域限定で、コロナ感染が爆発的に増えている:英紙インディペンデント)
報道によると、サミット開催のために、首脳や政府団、メディアらが各国から訪れただけでなく、5500人の警官がイギリス全土から駆り出されて警備にあたるなど、現地では一時的な「人口増」が発生していたとのこと。
さらに、これらのスタッフはサミット開催の2週間ほど前から現地入りしていたことから、現時点での感染者増は「サミット準備組」によるものだと指摘されています。
Several restaurants have been forced to close in the Cornish resort surge in coronavirus cases thought to be linked to G7 summit
(G7サミットと関係していると考えられるコロナ感染拡大で、コーンウォール地区のいくつかのレストランが閉鎖に追い込まれている:メディア)
今回は、高齢のエリザベス女王や米国のバイデン大統領らが出席したこともあり、相当厳しい感染対策をしていたはずです。それでも、サミット後に感染が急増するとは......。新型コロナの恐ろしさを改めて痛感させられます。
ちなみに、現地でサミット報道に携わった産経新聞社の記者は、「あんなに厳しい感染対策をしていたのに感染が広がるとは......」「新型コロナ対策を徹底しても、感染への不安は消えないと実感した」と伝えていました。