今週は慎重に立ち回ってニンマリ......(明治大学 佐野快斗さん)
今週(2021年6月7日週)は、米国雇用統計開けで6月9日にはカナダのBOC(カナダ中央銀行)の政策金利発表、10日にはヨーロッパのECB(欧州中央銀行)の政策金利発表、米国新規失業保険申請件数、米国消費者物価指数などがありました。
しかし、政策金利などの指標はほとんど織り込んでいたようで、市場にあまり大きな変化はありませんでした。また、チャートの形を見ても、なかなかひいていたラインを割ったりするようなことはなく、タイミングも悪かったため、今週はトレードを行えませんでした。
現在のチャート分析
・ドル円
ドル円は109円内をじりじりと上げながら推移しています。下の支持線と上の抵抗線を引いてはみたものの、形がいびつで、どうにも乗り切れない相場が続きました。抵抗線を破っている陽戦がふたつありますが、どちらも上ひげが大きく、売り圧力が強いと判断できます。なので、再び抵抗線に触れた場合には反発を狙ってみようかと思います。また、110円のラインも節目として意識しながら見ていこうと思います。
・ユーロ円
・ポンド円
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
6月10日に発表されたアメリカの消費者物価指数は、前月比、前年比ともに予想よりも強い動きとなりました。株式市場の初動は下落となりましたが、すでに一定の下落は織り込まれているようで、下げ幅は限定的となりました。2022年1月からのテーパリングはすでに市場予想となっており、それを見越すような経済指標や発言であれば大きな衝撃はなくなっているようです。今後は、これまで強かったカナダドルや英ポンドのポジションの巻き戻しが進む可能性が考えられそうですね。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
6月11日現在 100万9000円