AOKI株が1年2か月ぶり高値 スーツやジムの回復が期待できる根拠は?

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経営多角化の果実を得る時期に入りつつある

   AOKIHDは2021年3月末時点でファッション事業の628店舗(前年比10店舗減)を、エンターテイメント事業が659店舗(前年比57店舗増)で逆転した。本格的に経営多角化の果実を得る時期に入りつつあるとの見方もできそうだ。

   実際、2022年3月期の事業別の業績予想ではファッション事業の売上高が前期比6.0%増の905億円、エンターテインメント事業が37.2%増の665億円を見込んでいる。ちなみに2022年3月期の連結業績予想は売上高が前期比18.3%増の1693億円、営業利益が50億円、最終利益が13億円と黒字転換を打ち出している。

   AOKIHDは紳士服専門店チェーン2位だが、首位の「洋服の青山」の青山商事も売り場面積を減らしてコンビニを誘致するなど抜本的な事業の見直しに取り組んでいる。コナカやはるやまHDも敷地や店内でレンタカーや理容店、マッサージ店を手がけようとしており、生き残りに懸命な姿勢がうかがえる。

   このあたりの「必死さ」が百貨店とともに衰退したアパレル各社と対照的なように見えなくもなく、投資家の注目を集めているようだ。(ジャーナリスト 済田経夫)

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