万年ヒラ社員の年上部下に自己完結できる仕事を任せる〈後編〉【第8回】(前川孝雄)

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ハラスメント予防の心構え(あり方を定める)

(1) 自分事として受け止め、相手に寄り添う
   じつは、上司にとって年上部下の直面している困難や不安は、決して他人事ではありません。自分もいずれ役職から外れ同じ立場となり、定年後は新たな道を探す必要があります。その時に、自分がお荷物として扱われ、周囲から関心も期待も持たれなければ意欲を失い、心を閉ざしてしまうでしょう。

   そこで、一度仕事上の立場を介したメガネを外し、人生の先輩として親身に受け止め、その気持ちに想像力を働かせてみましょう。相手の人生に寄り添う姿勢で接すれば、心を開いてくれるものです。

(2) 一緒に持ち味や強みを探す
   そして、本人のこれまでの様々な経験のなかから、一緒に持ち味や強みを探してみましょう。誰しも、必ず得意とする領域や手応えを感じた経験があるはずです。会社での仕事だけではなく、趣味や社会活動での経験でもよいのです。
   やりがいを感じ、ワクワクして打ち込めて、成果を実感できたものなど、広く見渡してみましょう。また、その活かし方も職場での活用だけでなく、第二のキャリアへの準備やライフワークにつなげて考えるなど、広く長い視野で見つめてみましょう。

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