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どうなる楽天! 携帯電話への参入は失敗だった?

   第2特集のテーマは「楽天 底なしの赤字」。携帯電話事業の巨額赤字で財務が悪化した楽天グループが頼ったのは、日本政府が過半する株式を握る日本郵政だった。官製の救済シナリオに死角はないのかを検証している。

週刊ダイヤモンドの第2特集は「楽天 底なしの赤字」
週刊ダイヤモンドの第2特集は「楽天 底なしの赤字」

   日本郵政が投入した1500億円は全額が携帯基地局向けに充てられる。楽天と日本郵政下の日本郵便との物流事業の提携が深まれば、追加の投資が求められるものと見ている。

   その物流事業だが、大消費地である首都圏や近畿圏でアマゾンは、日本郵便と組む楽天を寄せ付けない。「携帯電話の基地局整備で兆円単位の投資資金が必要な楽天は、物流投資に巨額の資金を回す余裕がないのは明白。となれば、すでに1500億円を楽天に出資した日本郵政の追加投資負担への懸念は絶えない」とし、「両者の間には、不穏な空気が流れている」とまで書いている。

   さらに、ソフトバンクが「盗まれた情報で基地局整備を加速している」と主張し、楽天を提訴。基地局の廃棄が認められれば、深刻な事態になる。内憂外患の楽天グループの構造にメスを入れている。楽天ユーザーにとって見逃せない特集だ。(渡辺淳悦)

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