ワクチン接種の拡大で景気回復への期待高まる予感(6月14日~18日)【株と為替 今週のねらい目】

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東京外国為替市場 ドル買いの動き縮小か

ドル・円予想レンジ:1ドル=108円50銭~111円00銭

2021年6月11日(金)終値 109円65銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの上値が重い展開か。

   前週のドル円相場は、ドルの底堅い動きが続いた。市場では、米国の景気指標は改善を示すものも多く、米金融当局がテーパリング(量的緩和の縮小)に踏み切るとの期待感がある半面、米長期金利が低下していることで、ドル買い・円売りの動きが縮小した。

   今週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開となりそうだ。15日からのFOMC(米連邦公開市場委員会)で、金融政策が変更されるとの思惑はあるが、その可能性は小さいと見られている。FOMCでの政策変更がなければ、強いドル買い材料もないことから、ドルの上値が重い展開が続きそうだ。

   経済指標は、国内では16日に5月の貿易収支、4月の機械受注、17日に日銀金融政策決定会合(18日まで)、18日に日銀の黒田東彦総裁会見、5月の全国消費者物価指数などが予定されている。

   海外では、15日に米FOMC(16日まで)、米国の5月の小売売上高と設備稼働率、鉱工業生産。16日に中国の5月の鉱工業生産と小売売上高、米国の5月住宅着工件数、米FRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長会見などが予定されている。

(鷲尾香一)

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